窓口支援事例
株式会社タナベ
意匠商標営業秘密・ノウハウ

新コンセプト歯ブラシの知財戦略と事業化

企業情報

所在地
奈良県磯城郡田原本町
ホームページ URL
http://www.jukichi.jp/
設立年
1982年
業 種
製造業
従業員数
27人
資本金
300万円

企業紹介

 当社は80有余年の歴史を持つ歯ブラシ専業メーカーで、従来はホテル向けの歯ブラシの製造受託が主でしたが、最近は独自のノウハウを活かして新コンセプトの製品開発・販売に力を入れています。

相談のきっかけ

 公益財団法人奈良県地域産業振興センターが経営支援をする中で同社の知財課題を把握し、連携支援の要請がありました。同社社長からは、新しい歯ブラシのアイデアの権利化、および、インバウンド向けの歯ブラシづくり体験工房の商標登録出願の相談を受けました。

支援概要

 同社の歯ブラシづくり体験工房名「ハブラシパーク」の商標登録出願時、ロゴマークの重要性を助言し、同時出願を実施しました。また、新コンセプト歯ブラシシリーズでは、高級感のある付加価値モデルの意匠登録出願や、改正意匠法を活用した関連意匠の出願を、専門家(弁理士)の支援を得て行いました。さらに、工場内に「ハブラシパーク」をオープンするにあたり、INPIT-KANSAI知財戦略エキスパートと連携し、工場の秘密情報管理、見学コース等の区分けについて支援を行いました。

支援成果

 商標登録出願の支援時、同社社長は知財の重要性に気付かれ、知財担当者を配置されました。また、「体験工房・ハブラシパーク」がNHK奈良の「ならナビ」で紹介されて注目を集め、奈良県ビジターズビューローからの申込みが増加しました。新コンセプト歯ブラシは、ものづくり補助金で導入した製造装置を利用した「ハブラシパーク」での手作り体験も功を奏し、売上が拡大しました。さらに、自社ECサイトでの新製品歯ブラシシリーズのネット通販や、サブスクリプション販売を計画しており、一層の売上拡大が見込めます。

企業コメント

 新コンセプト歯ブラシシリーズを核にしたオリジナルブランド製品開発にあたり、知財獲得のノウハウ等、様々な面において協力をいただきました。メーカー視点から脱却し、よりユーザー視点で商品化できたことも知財総合支援窓口活用の賜物と受け止めています。

窓口担当者コメント

 同社は、新コンセプト歯ブラシシリーズの開発・商品化の中で知財戦略を重視し、新たな販路開拓にも取組まれる計画で、今後も知財活用やブランディング支援を続けていきます。 (瀬野 学)

新コンセプト歯ブラシの知財戦略と事業化(639.5 KB)

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掲載年月日:2020年11月12日

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