窓口支援事例
ふくべ鍛冶
特許商標契約・法務

鍛冶屋と大手流通企業との契約支援

企業情報

所在地
石川県鳳珠郡能登町
ホームページ URL
https://fukubekaji.jp/
設立年
1908年
業 種
製造業
従業員数
10人
資本金

企業紹介

 当社は明治41年創業の「野鍛治」、100年以上にわたり能登の農と漁や人々の生活を支えるため、使う人に合わせた道具をひとつずつ造り、修理を行ってきました。鍛冶屋の廃業が進む中、大正2年からは奥能登を馬車で周り、刃物や金物を修理する移動野鍛冶を開始。4代目になり、包丁研ぎ宅配サービス「ポチスパ」を開始し、移動野鍛冶文化を全国に拡げています。

相談のきっかけ

 石川県信用保証協会からの「奥能登の個人の方が大手流通企業と提携して事業拡大をしようとしている。ユニークなサービスだが契約交渉は体力差があり過ぎて心配」との1本の電話がきっかけでした。

支援概要

 最初の相談は、信用保証協会から支援依頼のあった大手流通企業からの「ポチスパ」への提案内容及びサービス開始スケジュールなどの契約に関するヒアリングでした。相談者の現在の事業状況や今後の計画などもお聞きしていると、相談者と同じサービスを始めた同業者や相談者のサービス名を使っている同業者の存在、サービス拡大に向けた支援も必要なことがわかり、商標登録、模倣品対策、特許等の知的財産権獲得の支援に発展していきました。契約交渉、模倣品対策では派遣専門家も活用しました。

支援成果

 企業との契約支援では、派遣専門家も活用し、契約内容へのアドバイスと共に交渉テクニックの伝授や工場視察に向けた準備などのアドバイスを行いました。3か月間の交渉の結果、無事に契約締結。銀行融資も決定し、2021年2月にサービス開始に至りました。商標出願では同時に早期審査を行い、2021年1月に登録査定に至り、特許等の権利獲得と合わせて類似サービスへの対応にも取組んでいます。

企業コメント

 窓口から弁護士の無料派遣も可能とのお話があり驚きました。契約交渉前に実戦的なアドバイスを頂き、いつでも窓口に相談出来るという心の支えもあり、自信を持って交渉に臨めました。商標は窓口のアドバイスで登録出来、今後は野鍛治文化を全国に広めるために使いたいと考えています。

窓口担当者コメント

 廃業を考えていた3代目、相談者が新サービスで家業を継ぎ、相談者のビジネスコンテスト挑戦、マスコミ紹介等で知名度が高まる中での出会いでした。新たな雇用も生まれています。奥能登発のサービスが定着するよう、今後も相談者に寄り添った支援を予定しています。 (池島 裕之)

鍛冶屋と大手流通企業との契約支援(637.3 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2021年4月28日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点