長年、卵業界に携わってきた相談者が、富山県よろず支援拠点の創業支援を受けて、2016 年に設立した。開業当初から温泉卵や大きめの赤卵など、消費者の新たなニーズを掘り起こすユニークな商品作りを続けている。新商品の高栄養素配合卵(特殊卵)は、地元養鶏業者との農商工連携で行っており、併せて特殊卵を原料としたシフォンケーキの開発で、加工食品分野への展開を進めている。
知財総合支援窓口とは、開業当初の新商品であった温泉卵のネーミングの相談から始まり、新商品が出る度に、富山県よろず支援拠点と共に相談を行ってきた。その中で自社の知財に関する意識が高まってきたと感じている。今後も商標出願や営業秘密管理の支援を引き続きお願いしたい。
富山県よろず支援拠点と効果的に連携し、成果を得られた事例となった。ノウハウの流失や他社権利の侵害などの知財リスクを低減するたあめにも事業化支援の早いうちから知財化支援を行うことが重要である。
(荒木 信成)
高栄養素配合卵の知財化および事業化支援 (584.5 KB)
掲載年月日:2021年5月20日