窓口支援事例
知財権の戦略的アピールでライセンス締結
企業情報
- 所在地
- 長野県下伊那郡阿智村
- ホームページ URL
- https://tapejapan.com/
- 設立年
- 2017年
- 業 種
- 卸・小売業
- 従業員数
- 2人
- 資本金
- 50万円
企業紹介
当社は、運動・スポーツをする人に向けて、関節・筋肉をサポートする「テーピング用テープ」を販売していますが、このテープは貼り方や使用部位によって皮膚に過度なストレスを与えます。そこで、連携している整体師と共に、大小の複数の穴をあけ、縦・横・斜め方向に可動しやすくし、マッサージ効果や皮膚刺激効果も得られるテーピングシートを開発しました。
相談のきっかけ
大小の穴をあけたテーピングシートは、他に例が無いことから、特許等の知的財産で保護したいと考え、知財総合支援窓口を訪れて相談しました。窓口支援担当者から、特許、実用新案、意匠による保護が可能であるとの見解を受け、当面は実用新案権による保護を目指すことにしました。
支援概要
テーピングシートの販売開始時に、実用新案権の取得について表示するようにアドバイスを受け、パッケージやホームページに表示しました。販促活動を展開したところ、数社からライセンスのオフ ァーがありました。そこで、権利期間の長期化が必要となり、さらに医療品関連企業からの要請も手伝って、特許への変更出願を行いました。特許権(特許第 6579474 号)を取得でき、ホームページの表示を変更しました。テーピングシートは、プロのアスリートにも愛用され、全国のスポーツショ ップ、ドラッグストア、ゴルフ場等で販売しています。
支援成果
テーピングシートを販売開始する際に、実用新案権を取得し、早期に市場にアピールしたところ、数社からライセンスオファーがありました。その後、特許に切り替えて権利化したところ、大型スポーツ店からもオファーがあり、市場に対してアピールすることができました。
企業コメント
販売開始時に、まず実用新案権の取得をアピールしたことによる関連企業の反応には驚きました。その後、特許権に切り替えたことにより、知的財産による保護の重要性を改めて認識できました。
窓口担当者コメント
販売開始時には実用新案権を取得して早期にアピールし、その後特許権の取得により長期に保護する作戦が功を奏し、知的財産を十分活用できました。 コロナ禍ですが、今後、運動・スポーツの愛好家に愛用されることを期待します。
(富澤 正)
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掲載年月日:2021年5月20日