窓口支援事例
ゴルフボール排出機能付きゴルフカップの知財戦略
企業情報
- 所在地
- 大阪府大阪市
- ホームページ URL
- http://lifton55.com
- 設立年
- 2019年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 3人
- 資本金
- 900万円
企業紹介
2019年、世界的なゴルフルールの改正により、グリーンにボールが乗った場合、ピン(旗竿)を抜かずにゲームを進行して良いというルールが追加されました。その改正にいち早く着目し、ゴルフボール排出機能付きゴルフカップを開発しました。本商品の事業化及び世界のゴルフ業界への展開のため、2019年10月に当社を設立しました。
相談のきっかけ
ルール改正により、ピン(旗竿)が刺さったままではボールは取り出しにくく、手やボールでカップの縁の芝を傷めてしまう、との課題が生じました。それを解決するゴルフボール排出機能付きゴルフカップのアイデアをもって知財総合支援窓口に相談に来られました。
支援概要
本商品は、ピン(旗竿)を真下に押し込むことで内部装置が駆動し、ボールが「Lift(リフト)」してグリーンに「On」するという仕組みです。専門家による特許出願とPCT国際出願、各国での権利化、商標出願(「Lifton!」(商標登録第6434171号))を支援しました。また、ゴルフカップに広告機能を設けた販売・ビジネス戦略として、ピン(旗竿)を下げることにより、カップの底板の広告が地面より少し上まで上昇することでゴルファーに宣伝でき、ゴルフ場オーナーのビジネスの一助となるビジネスモデルについて支援しました。
支援成果
本商品について、日本で特許を取得することができ(特許第6831158号)、また、PCT国際出願(国際公開WO2020/213429)行い、米国、カナダなど各国で権利化できました。また、ゴルフ場オーナー様から「ゴルファーの高齢化が進む中で、ご年配者から深くしゃがまなくてすむと好評で来場者数の増加につながっている」という声をいただいております。
企業コメント
知財総合支援窓口では、丁寧に知財出願についてご支援して頂きました。ゴルフ場様にご購入頂き、本コースに採用頂きます。発明時には、コロナ禍は無かったのですが、本商品は旗竿に小さなリングを付けてパターで押し下げると、旗竿に触れずにボールを放出出来るので、コロナ禍対策として世界に広める好条件になると考えています。
窓口担当者コメント
2019年、世界的なゴルフルールの改正にいち早く着目され、日本を初め、各国で権利化を支援できたことは、とても光栄です。ゴルフボール排出機能付きゴルフカップ「Lifton!」が世界に普及するように、今後ともご支援させて頂きます。
(大野 健造)
ゴルフボール排出機能付きゴルフカップの知財戦略(128.4 KB)
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掲載年月日:2021年9月24日