窓口支援事例
農地用コンクリートで農家を笑顔に!
企業情報
- 所在地
- 青森県弘前市
- ホームページ URL
- -
- 設立年
- 1988年
- 業 種
- 建設業
- 従業員数
- 2人
- 資本金
- 3,000万円
企業紹介
当社は土木工事、河川工事、トンネル工事、土地造成工事等を行う会社です。会社の所在地がりんごの生産量全国一位を誇る青森県で、その中でも特にりんご農家が多い弘前市に在るということもあり、りんごの木に囲まれ、りんご農家さんの作業を毎日目にしながら業務を行っております。
相談のきっかけ
同社社長は、りんご農家が選果や荷捌きの際、りんご畑(農地)にトラック等で乗り入れる作業を目にするうちに、農地にコンクリート床を敷設することで作業効率が格段にアップするのではと考えられました。そして、試作を重ね、ひび割れしないコンクリートパネルと短期間での施工方法を完成させ、特許権で保護できないかとの思いに至り、知財総合支援窓口を利用されました。
支援概要
まずは、上記施工方法について、特許権を専門家(そうべえ国際特許事務所 鈴木壯兵衞弁理士・安保亜衣子弁理士)を活用して取得するとともに、同社社長による施工名「りんご広場」の商標出願登録支援を知財総合支援窓口で行いました(特許第6842011号、商標登録第6264345号)。
そうした中で、コンクリートパネルの受注が増えたことで関連する技術や農地法等関連法規への対応が課題となり、専門家(1級建築士・1級土木施工管理技士の永澤利昌先生)の支援を受けました。
支援成果
コンクリートパネルの受注は増え続け、津軽地方を中心に80か所以上の施工実績をあげ、売り上げも大幅にアップ。さらに同社の知財への取組を青森県知財総合支援窓口の窓口パンフレットで事例紹介したことが功を奏し、地元のJAバンク等は「りんご広場」を導入する農家への融資制度について興味を示しており、技術とブランドを知財で保護・活用しようとする会社の積極的な知財活動が評価されることとなりました。
企業コメント
初めて知財総合支援窓口に相談した際は果たしてこのような技術が特許になるのか不安でしたが、「りんご広場」が農家の皆様に信用され喜ばれている様子を見て自信が持てるようになりました。知財総合支援窓口で親身に対応いただき特許権と商標権を取得し会社の利益につなげることができました。
窓口担当者コメント
同社社長はたいへん研究熱心な方で、私が会社を訪問した際にひび割れが入った失敗作のコンクリートパネルと鉄筋の入れ方など工夫をこらした完成品を見て、特許権を取得できればと願っておりました。知財が収益貢献と地域貢献につながり喜んでおります。
(今野 峰子)
農地用コンクリートで農家を笑顔に!(302.1 KB)
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掲載年月日:2021年10月11日