窓口支援事例
地域の新ブランド「KOBE LEATHER」が皮革に新たな命を吹き込む
企業情報
- 所在地
- 兵庫県神戸市
- ホームページ URL
- https://kobeleather.or.jp/
- 設立年
- 2019年
- 業 種
- その他
- 従業員数
- 6人
- 資本金
- 600万円
企業紹介
神戸レザー協同組合は、地域資源である「神戸ビーフ」の原皮の有効活用と皮革の新たな付加価値の創出を図るため、皮革の共同開発及び製品のサンプル制作やPR活動を行う目的で設立されました。当組合は皮革の独自流通ルートの確立及び世界有数のなめし技術を有し、新たな神戸ブランド「KOBE LEATHER」を創出。神戸の地域資源を活かした地域経済の発展を目指しています。
相談のきっかけ
2019年3月、「KOBE LEATHER」のブランド化と神戸レザー協同組合設立などの支援をされていた兵庫県中小企業団体中央会から、地域団体商標登録や地域ブランド戦略について、INPIT兵庫県知財総合支援窓口に知財支援の依頼があり、県中央会との連携支援がスタートしました。
支援概要
地域ブランド戦略や地域団体商標登録出願の経験が豊富な専門家(永井道彰弁理士)と連携し、地域団体商標登録出願、トレーサビリティ確立によるブランドの差別化、地域ブランド戦略等支援を行いました。また、将来の展開を見据えた戦略的な支援として、関連商標「KEIOKU」(商標登録第6336313号)やロゴデザイン(商標登録第6372030号)の登録を行いました。今後も取得した権利の活用や海外展開の面から支援を継続する予定です。
支援成果
支援の結果、「KOBE LEATHER」(商標登録第6443731号)が全国初の皮素材の地域団体商標として登録されました。さらに、兵庫県・神戸市・神戸新聞社・兵庫県中央団体中央会等地域支援機関等とのつながりにより、神戸肉流通推進協議会や神戸中央畜産荷受株式会社によるトレーサビリティのシステムを構築し、「KOBE LEATHER」を「造り手の見える」BtoC向けの高付加価値商品へ昇華させ、ブランド化にも寄与しました。
企業コメント
国内で初めてとなる「皮革」に対する地域団体商標が登録されました。これにより、世界最高の食材の一つである「神戸ビーフ」に紐づいた唯一の皮革として世界に発信することができるだけでなく、原皮の生産から加工まで兵庫県で完結する地域性を広くアピールすることができます。
窓口担当者コメント
組合設立前から兵庫県中小企業団体中央会・神戸新聞社等と連携支援ができたこと、兵庫県の特産品である「皮革」のブランド化、新たな神戸ブランドの創出に立ち会えたことをうれしく思います。引き続きブランド展開に応じた知財支援をさせていただきます。
(孝橋 敦司)
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掲載年月日:2021年12月15日