窓口支援事例
宝工芸株式会社
意匠デザイン契約・法務

「心に響くおもてなし」を支えるアルミ鍋の知財保護支援

企業情報

所在地
富山県高岡市
ホームページ URL
http://www.takarakogei.co.jp/
設立年
1979年
業 種
製造業
従業員数
6人
資本金
1,000万円

企業紹介

 当社は40余年にわたりアルミ合金を主とした業務用卓上演出用品及び厨房用品を製造販売しています。日頃よりお客様第一主義を唱え、使用目的に合わせ原料を吟味し、自社工場にて製造しています。

相談のきっかけ

 紙鍋を使用していた顧客から「紙鍋はちょっと間違えると燃えることがあり取扱いが難しいため、紙鍋のイメージを残してアルミ製のものができないか」との要望を受け、同社では「紙鍋のイメージで、煮炊きするだけでなく刺身の盛り器にも利用できるもの」というコンセプトで商品開発を進めました。試作品をもって客先回りをしたところ、「似たような商品を見たことがある」との情報を得て、当該商品のカタログを見たところ「意匠登録出願済」との表記があったため、当該意匠登録の調べ方についてINPIT富山県知財総合支援窓口にご相談がありました。

支援概要

 J-PlatPatによる検索方法を支援し、見つかった他者の登録意匠と相談者の試作品との類否について専門家(弁理士)を活用した支援を行いました。調査の結果、相談者の試作品のデザインは当該他者の登録意匠と特徴が異なっていることから、他者の権利を侵害せず、また意匠登録の可能性もあることがわかり、安心して商品開発を進めることができました。

支援成果

 商品化にあたっては食器用塗料の安全性の観点から、富山県新世紀産業機構とも連携して支援を行い、無事に新商品を上市することができました。新商品は既に2か所の顧客に納入されています。また、先にアドバイスを受けた弁理士と代理契約を締結し、意匠登録出願も完了しています。

企業コメント

 今回の新商品開発においては他者意匠権への侵害可能性など、自社だけでは判断できない事柄があり、知財総合支援窓口に相談しました。微細にわたるアドバイスのおかげで短期間に意匠登録出願まででき、今日の商品販売に花を咲かせることができましたことに感謝申し上げます。

窓口担当者コメント

 同社は「心に響くおもてなし」ができるような意匠や工夫を凝らした多彩な卓上演出用品や厨房用品を品揃えされています。今回の取組をきっかけに今後もこのような努力の結晶を知的財産として保護されていくことを期待しています。 (林原 幹雄)

「心に響くおもてなし」を支えるアルミ鍋の知財保護支援(122.7 KB)

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掲載年月日:2021年12月17日

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