窓口支援事例
光和創芸株式会社
商標ブランド契約・法務

金融機関との連携により、知財の課題も多面的に経営改善!

企業情報

所在地
長野県茅野市
ホームページ URL
https://barakura.co.jp
設立年
1937年
業 種
生活関連・娯楽業
従業員数
40人
資本金
800万円

企業紹介

 光和創芸(こうわそうげい)株式会社は1990年に蓼科高原バラクライングリッシュガーデンを開園し、英国式の庭園として、英国王立園芸協会パートナーガーデンに認定されています。また、庭園の植物を素材とする婦人服のデザイン・製造並びに販売、食料品の研究・生産・販売、観光庭園としての公開や園芸用品の販売とともに、自社製の婦人服の販売やレストランの営業も通年で行っています。

相談のきっかけ

 INPIT長野県知財総合支援窓口と知財包括連携を締結している金融機関が同社に対して経営面からの支援を行っている中で知的財産に関する課題があると金融機関から相談がありました。同社の知的財産リスクを洗い出すと、経営に悪影響を及ぼす恐れがあることが確認され、金融機関と共に、知的財産の側面から事業対応の聞き取りと見直しを行って課題を抽出したことが相談のきっかけです。

支援概要

 抽出した課題について専門家及び金融機関とともに改善支援を行いました。支援内容は、①企業ブランドの商標登録、②婦人服の素材の新名称の見直し(他者権利との抵触回避)、③1,000を超える衣装プリント柄の保護、④プリント柄の開発における海外アーティストとの契約、⑤海外製造における製造委託先との契約、⑥レストランで提供する食品製法の秘密保持、⑦社員の秘密保持の徹底です。これに対応する弁理士、弁護士(国内)、弁護士(海外契約)等の専門家を派遣し支援を行いました。


支援成果

 多面的に支援を行った結果、①ブランド「BARAKURA」の保護、②商品名称抵触の事前回避、③日付公証による先使用権の確保、④⑤海外との契約による秘密保持・模倣防止、⑥都内大手ホテルと食品レシピの契約締結、製造委託先と契約締結による製造の効率化等を図ることができました。また、これらの支援を通じて、経営における知財の重要性を同社に認識していただくことができました。

企業コメント

 当社は独自性を重視した経営や商品開発を行ってきましたが、他社との取引や交流が不十分でした。知財支援により、自社の宝物を守りながら業務の拡大を図れることを確認できました。知財戦略は企業の基本であることが理解できましたので、今後は経営の中核に据えて取組みたいと考えています。

窓口担当者コメント

 多方面に渡って先進的な経営を行う企業ほど知財の事故が生じ易いと思われます。本件においては、知財包括連携を締結している金融機関が幅広い視点で指摘と支援をして下さり、効率的な対策を実施できました。今後も連携して活動を実施したいと考えます。 (久保 順一)

金融機関との連携により、知財の課題も多面的に経営改善!(149.3 KB)

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掲載年月日:2022年1月19日

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