窓口支援事例
知財ミックス支援と他社との協業でBtoCビジネス展開へ!
企業情報
- 所在地
- 岩手県一関市
- ホームページ URL
- https://sahara-s.co.jp/index.html
- 設立年
- 1967年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 240人
- 資本金
- 3,000万円
企業紹介
当社は、“換気”に必要な装置・設備の研究開発から、製造・販売までを一貫して行っている換気専門メーカーです。1978年に窓用サッシに取り付ける自然換気装置「給気ブレス」を発明・製品化して以来、新商品開発・特許取得に積極的に取り組んでいます。今後は、海外展開や自社オリジナル商品への取り組みも強化していく予定です。
相談のきっかけ
同社から、「不織布マスク用補助具を試作し、工場内で試用したところ好評である。ただ、本業とは無関係な商品であり、商売にしていくには厳しいと思うため、費用を抑えるため自社で実用新案を出願したいと考えているのでアドバイスが欲しい」との相談を受けたのが支援の契機でした。
支援概要
当初相談を受けた不織布マスク用補助具については、将来を見据えた出願戦略について助言することで、出願費用を抑えつつ特許の有効性を活かすため自社で特許出願されました。その後、同社からの希望により、課題であったネット販売に実績がある県内企業を紹介したことを契機に布マスク用が共同開発されました。今後のネット販売の強化を見据えて、知財ミックスの必要性を助言すると共に専門家(弁理士)の支援を受けることで、特許・意匠・商標を自社出願されました。
支援成果
一般消費者向け商品であるマスクインナーフレーム「ぴたのん」(商標登録第6447475号)の事業化への取り組み、ネット販売に実績のある県内企業RECOLTZ社との協業を通じて、商品企画力及びネットでの販売力・プロモーション力の向上と共にノウハウが蓄積されました。不織布用及び布用の2タイプともに両社で販売しており、累積売上個数は2万セットを超えています。
企業コメント
BtoCの販売は経験がなく、商流を含めた知財相談、御指導をいただき、特許や商標等を自社で出願をすることが出来ました。更に異業種のRECOLTZ社と協業することで布用マスクへの応用品を共同開発し、ネット販売という新たな商いの道を作ることが出来ました。本業商品へ展開したいと思います。
窓口担当者コメント
開発されたマスクインナーフレームは、一本のフレームで構成されているため携帯性・軽量性に非常に優れており、類似商品と差別化できています。今回の一般消費者向け商品に対する知財活動の実践は、今後の新事業活動に大いに役立つと思います。
(中嶋 孝弘)
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掲載年月日:2022年2月28日