窓口支援事例
支援機関の連携で成し得たえごま自動選別機の製品化
企業情報
- 所在地
- 福島県郡山市
- ホームページ URL
- http://www.hinode-k.co.jp/index.html
- 設立年
- 1950年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 24人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は、各種産業機器に使用される小型モーターメーカーのシャフトやバルブ関連部品、油圧機器関連部品など精密部品の製造組立・加工を行っております。試作品の設計・製作から量産品の製作まで、小ロット多品種にも対応可能な生産体制を構築しており、半世紀にわたり蓄積されたノウハウと優れた切削加工技術力により、あらゆるニーズにお応えいたします。
相談のきっかけ
同社は、郡山市等からの紹介をきっかけに福島県農業総合センターが開発した「えごま自動選別機」の製品化に取り組みました。製品化にあたり、郡山市を中心に郡山地域テクノポリス推進機構、福島県農業総合センター、福島県知財総合支援窓口が連携支援し、当窓口は知財関連の支援を行いました。
支援概要
福島県農業総合センターの異物を除去する試作機をもとに、同社が改良を加え開発した「えごま自動選別機」の製品化を見据えて、特許権及び商標権の取得支援を行いました。特許権取得にあたっては、専門家(酒井弁理士)を活用し、権利化の支援を実施しました。さらに、「えごま自動選別機」の販売は県内の農機具メーカー系列販売会社にお願いすることとなり、その交渉の過程で専門家(安倍弁護士、藤井弁護士)を活用し、秘密保持契約書及び商品取引契約書の作成支援を実施しました。
支援成果
支援の結果、特許及び商標を取得(特許第6886746号、商標登録第6252780号)。また、販売会社と秘密保持契約書及び商品取引契約書を締結し、目標だった「えごま自動選別機」の製品化を達成するとともに、上市しました。今回、同社初の自社製品開発に挑戦したことで、ものづくりへの意識が向上し、更なる自社製品開発を目指しております。
企業コメント
えごま自動選別機「福箕(ふくみ)」の製品化は産官連携なしに実現できないものでした。知財については、知財総合支援窓口及び窓口専門家(酒井弁理士)による支援のもと特許権と商標権を取得し、技術や商標のみならず、開発・製作に携わった当社技術者達の想いも守れたことを感謝致します。
窓口担当者コメント
各支援機関等が連携して開発から製品化そして上市に至るまで一連の支援を行うことができました。今回開発した「えごま自動選別機」が普及することで、えごま農家の作業の効率化が図られ、県内のえごま産業が活性化することを期待しております。
(田島 隆博)
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掲載年月日:2022年2月 8日