窓口支援事例
感染拡大防止に貢献!「買い物かご紫外線除菌装置」
企業情報
- 所在地
- 秋田県由利本荘市
- ホームページ URL
- https://www.kk-corp.co.jp/index.html
- 設立年
- 1968年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 22人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は1968年秋田県にかほ市に大手電子部品メーカーの協力工場として(有)今野工業所(平沢工場)を設立。1971年に現在の由利本荘市鮎川工場に平沢工場を集約し、1987年に株式会社に改組。顧客先の内製化推進に伴う外注整理などを経験しながらも「スリーブはんだ付け装置」の開発や「閉磁路平角コイル」の特許出願など、独自技術開発によって厳しい局面を乗り越えてきました。
相談のきっかけ
同社は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として大手スーパーチェーン向けの「買い物かご紫外線除菌装置」の発注を受けました。その発注元企業との知財等を含めた取引契約について、公益財団法人本荘由利産学振興財団よりINPIT秋田県知財総合支援窓口に連携支援の依頼がありました。
支援概要
当初同社社長は特許出願に対しては消極的でしたが、リバースエンジニアリング対策と他社に乗り換えられることを防ぐためにも特許出願は有効なのではないかと説明しました。加えて、専門家(齋藤博子弁理士)を活用し、試作機の構造を検討した結果「特許可能性あり」とのアドバイスを受け特許出願を支援、2020年12月に出願できました。また、大手スーパーチェーンに設置した当該試作機には「特許出願中」の表示を出来るだけ目立つように表示してもらうようアドバイスを行いました。
支援成果
安全性を最優先させた同社の設計思想とメンテナンスし易いシンプルな構造と強固な筐体にしたことで、試作機は大きなトラブルも無く稼働し、正式な受注につなげることができました。2021年12月末時点で32店舗に36台納入済みです。現在は処理能力を大幅に増やした大容量タイプの新型機に切り替え、受注台数を伸ばしています。
企業コメント
当社の本新事業における“特許出願”は、当初全く想定していなかった事でしたが、秋田県知財総合支援窓口のご指導により短期間で出願することが出来ました。今後も様々な支援内容を有効活用し、事業の活性化に繋げて行きたいと考えております。
窓口担当者コメント
リモート監視装置や大手自動車メーカーにも採用された実績のある自動はんだ付け装置の開発など、製造技術に関しては独自の技術開発を行ってきた同社だけに、知財戦略と経営戦略をリンクさせることで、今後さらに飛躍できるものと期待しています。
(石川 直人)
感染拡大防止に貢献!「買い物かご紫外線除菌装置」(131.8 KB)
このページを印刷する
掲載年月日:2022年2月 8日