窓口支援事例
東進工業株式会社(TOHSHIN INDUSTRIES CO.,LTD.)
営業秘密・ノウハウ契約・法務事業・経営

営業秘密管理体制整備を契機に自社の強み(知財)を活かした未来展望を描く!

企業情報

所在地
岡山県岡山市
ホームページ URL
https://www.tohshin-tec.com/
設立年
1977年
業 種
製造業
従業員数
39人
資本金
1,000万円

企業紹介

 当社はNC旋盤・マシニング等の機械加工により農業機器、産業用ロボット各種部品の製造販売を行う企業です。常に時代の潮流を敏感に掴み最新設備を導入して、様々な製品を提供しています。また、お客様にご満足いただける技術価値を実現するために、人材育成にも注力しています。従業員一人一人が自立し新しい加工技術に取り組み、常に前向きに進歩する技術集団を目指しています。

相談のきっかけ

 INPIT岡山県知財総合支援窓口の担当者が周知活動で同社を訪問した際、社長が自社の技術ノウハウの流出について問題意識を抱いていらっしゃることが分かりました。そこで、競争優位の源泉である自社の技術ノウハウを保護することの重要性を説き、営業秘密管理体制の整備をお勧めしたことがきっかけです。

支援概要

 INPIT古田恵夫知的財産戦略アドバイザーと連携し①社内情報整理、②秘密情報管理台帳作成、③営業秘密管理規程整備、④入社時退職時の誓約書整備、⑤工場内の秘密情報管理、⑥秘密情報の管理体制確認を行いました。また、専門家(妹尾直人弁護士)と共に①取引先との契約書の見直し、②他社との契約時の基準となる自社独自の基本取引契約書のひな型作成支援を行いました。経営面では、窓口担当者が支援を行いながら社長と工場長に事業の将来像を見据え「経営デザインシート」を作成していただきました。

支援成果

 自社の強みである技術ノウハウを再認識し、これを保護して行こうという企業風土が醸成されました。他社からの信頼度が向上し新規の引き合いも増加しています。また、顧客に対する交渉力が増し、対等な関係で取引することができるようになりました。経営デザインシートを作成することで自社が提供すべき価値を認識し、将来における事業展開について展望することができました。

企業コメント

 窓口担当者の話を聞くまでは知財は自社とは関係ないものと考えていましたが、日頃から当たり前のように行っている技術ノウハウのひとつひとつが知財であり自社にとって重要な強みであることが理解できました。安心して技術開発に取り組むために営業秘密管理体制を整備してよかったと思います。

窓口担当者コメント

 初めて社長にお会いした際、技術ノウハウが流出してしまうのは仕方ないことと半ば諦めておられました。しかし、支援を通じて同社の強みである知財を適切に保護するとともに、将来への事業展望を描くことができました。今後のご活躍を期待しています。 (青木 高志)

営業秘密管理体制整備を契機に自社の強み(知財)を活かした未来展望を描く!(142.0 KB)

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掲載年月日:2022年2月 8日

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