窓口支援事例
知財支援で発泡スチロールの可能性拡大へチャレンジ
企業情報
- 所在地
- 鳥取県境港市
- ホームページ URL
- http://www.skk-eps.co.jp
- 設立年
- 1980年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 41人
- 資本金
- 6,200万円
企業紹介
当社は発泡スチロールメーカーとして、発泡スチロールの超軽量で高断熱、自由な形状に成形できるなど優れた特性を活かして様々な用途に商品展開し、人々の『快適な暮らしに役立つ製品づくり』にチャレンジします。
相談のきっかけ
同社は、発泡スチロール製容器等の売上が減少する中、新たな事業領域の拡大を目指し、発泡スチロールを建築資材に活用する「ECO屋根カバー工法」(断熱、防音、防水、結露防止、耐久性UP、穴等の修復を一括して行えるスレート屋根の改修工法)を施工会社と共同開発しました。その工法の特許出願の相談のためINPIT鳥取県知財総合支援窓口を来訪されたことがきっかけでした。
支援概要
「ECO屋根カバー工法」の相談に対し、専門家(小田富士雄弁理士)を活用して特許出願及び共同出願契約について支援し、同社は、施工会社と共同出願契約を締結したうえで、代理人に依頼し特許出願(特願2019-098287)を行いました。同工法は新事業であることから、そのビジネスモデルについて専門家(今村孝企業OB)を活用して支援し、施工会社との役割分担を決定しました。
また、プロモーションビデオや販促用カタログに使用する工法名のマークについて、商標出願支援を実施し、自社で出願し登録(商標登録第6288373号)となりました。更に、秘密情報である施工マニュアルを開示する際の秘密保持契約について鳥取県産業振興機構の特許流通コーディネーターと連携して支援しました。
その後、ホームページ等を活用して事業を開始しライセンスを希望する企業との商談に対して、同機構同コーディネーターと連携してライセンス契約作成などの支援を行いました。
支援成果
ECO屋根カバー工法について、特許出願中であることをPRすることにより興味を示される企業があるなど、新たな事業領域への参入に寄与することができました。また、特許出願などの経験により、保冷箱の新商品を開発した際に意匠出願を行う(意匠登録第1675504号)など、同社の知財マインドが向上しました。
企業コメント
特許出願や商標登録をしたことで、ライセンスも含め事業の可能性が広がりました。また、特許や商標の出願を経験したことにより、社内の知財マインドが向上し、従業員のモチベーションも上がりました。
窓口担当者コメント
同社の商品開発への熱意とそれを具体化する行動力にいつも感心させられています。今後も、新製品の開発や知的財産の活用を支援させていただきたいと思います。
(澤田 宏二)
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掲載年月日:2022年2月10日