窓口支援事例
漆工芸大下香仙工房
商標海外展開契約・法務

知的財産と契約支援で高雅で清冽な加賀蒔絵を海外へ!

企業情報

所在地
石川県加賀市
ホームページ URL
http://www.classic-ko.jp/
設立年
1979年
業 種
製造業
従業員数
6人
資本金

企業紹介

 当工房は1894年の創業以来、高度な装飾技術を要する加賀蒔絵を代々伝えてきた老舗。茶器や棗に加え、白蝶貝などの美しい天然素材に伝統的な漆芸技術の蒔絵と螺鈿が施された装身具などの美術工芸品を制作し、独自のミックス感覚を持った「美しさ」を築いています。五代目の大下香征は伝統を受け継ぎながらも現代の感性を添え、美しさを魅せる作品づくりをしている匠であり、日本のみならず海外にも多くのファンをもっています。

相談のきっかけ

 中国美術協会関係者が同工房の商品に魅かれ、中国国内でのプロモーション及び販売展開の打診がありました。しかし海外事業や海外販売の経験に乏しく、どのように進めるべきかを中小企業基盤整備機構に相談され、同機構よりINPIT石川県知財総合支援窓口に知的財産に関する連携支援の依頼がありました。

支援概要

 中国で販売する際に自社ブランド名を利用するには、中国で他者の商標権を侵害しないことと、自社ブランド名を商標登録することが重要あることを助言。併せて、海外における事業リスク、知財リスクを回避するため、取引及び商標権使用許諾に関する契約を整えることが必須であることも助言しました。ついては、日本及び中国における商標権取得と事業に係る商品売買基本契約についてINPIT-KANSAIの知財戦略エキスパート(川島泰介氏)及び専門家(遠藤誠弁護士)と連携しながら支援しました。

支援成果

 将来の外国商標権取得拡大も視野に入れ、基礎となる国内商標権(商標登録第6328530号)及び中国商標(第48700172号)を取得しました。契約については中国における商標権使用許諾の条項を含めた商品売買基本契約を整え、2021年末に締結するに至りました。2022年から、中国における本格事業展開に向けてスタートします。

企業コメント

 この度、主に中国国内の販売展開を進めていくにあたり、商標登録や商品販売基本契約の作成についてご助言をいただきました。調整に時間がかかりましたが粘り強いご対応を頂き、おかげさまで登録と契約をすることができました。心より感謝申し上げます。

窓口担当者コメント

 伝統産業の継続と発展、それも国内だけでなく海外にも広げていく高い志にお手伝いができることを誇りに思い、微力ながら支援をさせていただきました。今後の事業の成長と県内伝統産業が海外に益々広がっていくことを楽しみにしています。 (翠 浩二)

知的財産と契約支援で高雅で清冽な加賀蒔絵を海外へ!(200.9 KB)

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掲載年月日:2022年2月16日

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