窓口支援事例
松井機工有限会社
契約・法務社内体制

盤石な体制整備により、安心して新規事業分野進出へ

企業情報

所在地
三重県度会郡玉城町
ホームページ URL
https://matsui-kikou.jimdofree.com/
設立年
1982年
業 種
製造業
従業員数
10人
資本金
300万円

企業紹介

 当社は汎用旋盤・カム式自動機で創業後、昔ながらの良いところも残しながらも主力機械設備を主軸移動形CNC自動旋盤に移行し、職人技と高精度機械を組み合わせ錠前部品・繊維穴あけ針・ドリル等の刃物一次成型切削加工を主力事業としてきました。近年では社会変化に対応するため、当社の技術を生かし医療機器に進出すべく取り組みを進めています。

相談のきっかけ

 同社は医療機器分野参入のため、情報ルートや技術基盤を取得すべく、三重県産業支援センターや工業研究所の助言を受けておりました。その中で知的財産の重要性を指摘され、同センターの技術コーディネーターより三重県知財総合支援窓口を紹介されました。

支援概要

 まずは技術内容、顧客の秘密情報の管理やPL(製造物責任)条項を含む業務委託契約内容等、事業の全容をヒアリングしました。その結果、①社内の営業秘密管理規定制定、②顧客との業務委託契約、③外注先との業務委託契約、④全社員への秘密管理に関するセミナー実施について助言しました。特にPL条項に関わる責任範囲の理解については、責任範囲の明確化と費用負担の極小化のために専門家(弁護士)、PL問題に詳しい三重県よろず支援拠点の専門家の助言を受けて上記契約の締結や制度の制定につなげました。

支援成果

 顧客企業との秘密保護・知的財産条項を含む業務委託契約について自社の意見を反映させて締結でき、また、営業秘密管理規定を制定したことで顧客からの信用を高められました。さらに、体外で使用する部品の受注から始まり取扱製品の拡大が進みました。これによりコロナ禍での主力部門の落ち込みの一部を補うことができました。

企業コメント

 他機関の技術コーディネーターと窓口支援担当者が密接に連携し、また、専門家を活用して支援していただいたことで安心して契約締結や社内体制の整備を進めることができました。中小企業にとってはとても力強い制度なので他の企業様におかれましても積極的に活用されることをお勧めしたいと思います。

窓口担当者コメント

 同社訪問の際の第一印象は小さいながらも社長と社員、技術コーディネーターなどとの信頼感を強く感じたため、支援担当者として率直に助言することができ、順調に支援と対応が進みました。顧客企業も同じような受け止めで取引が拡大基調になっているものと思います。 (村上 一仁)

盤石な体制整備により、安心して新規事業分野進出へ(364.5 KB)

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掲載年月日:2022年2月18日

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