窓口支援事例
株式会社農業公園信貴山のどか村
商標ブランド事業・経営

統一ブランド化による事業拡大と売上増

企業情報

所在地
奈良県生駒郡三郷町
ホームページ URL
http://www.sigisan-nodokamura.com/index.html
設立年
1987年
業 種
農林水産業
従業員数
60人
資本金
7,565万円

企業紹介

 当社は年間来場者が約10万人の農業公園です。果実や野菜の味覚狩り、バーベキュー、手作り体験教室、加工品販売を行っています。新しく「なら近大農法(ICT農法)」のメロン栽培も開始しました。

相談のきっかけ

 同社は、奈良県よろず支援拠点の経営相談で、いちご発泡酒製造とその商品化を検討されていた際、奈良県知財総合支援窓口を紹介され、いちご発泡酒の商品名の商標出願の相談に来られました。

支援概要

 いちご発泡酒「古都華」の商標権取得支援(商標登録第6262169号)に続き、近畿大学農学部と共同開発した「なら近大農法メロン」の商標出願支援を行いました。また、単にメロンだけでなく、農業公園全体の商品(たまご、プリン、イチゴ等)やサービスをすべて抽出し、統一したブランド名の商標出願を提案し、専門家(松山徳子弁理士)を活用して支援しました。その結果、「のどか村天空」を出願し登録となりました(商標登録第6463437号)。さらに、今後のメロンハウス増設資金確保のため「奈良県ふるさと納税制度活用クラウドファンディング事業」へ参加されることを提案して申請採択に向けての支援を行い、目標金額を達成してハウスの増設が実現しました。

支援成果

 「のどか村天空メロン」狩りが好評で、販売金額も他果実より高く、売上増に貢献しています。さらに、「のどか村天空」を冠したメロン加工品(メロンピクルス、メロンジェラート、メロンパフェ)を商品化したところ、これらも好評を博しています。増設したハウスでは、加工品専用メロンの栽培も行う予定で、6次産業化を牽引するメロン加工品も大幅な売上拡大が見込まれます。

企業コメント

 今までは、知財の知識が少ない中で業務運営していましたが、普段の栽培作業や加工品製造の中にも知財の可能性があることを知りました。今回、「のどか村天空」ブランドを確立、自社PRにも活用し、知名度アップとともに6次化商品開発に取り組む大きなきっかけとなりました。

窓口担当者コメント

 統一ブランド「のどか村天空」の商標権を取得し、統一ブランドを冠したメロンやその加工品の販売がスタートしました。メロン事業が新たな経営の柱となるよう、引き続き知財経営の強化とブランディング支援を続けていきます。 (瀬野 学)

統一ブランド化による事業拡大と売上増(154.5 KB)

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掲載年月日:2022年2月21日

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