窓口支援事例
フリーカットが可能な「ほつれ防止織物」製法に関する知財支援
企業情報
- 所在地
- 福井県坂井市三国町
- ホームページ URL
- http://www.furuichi-gr.co.jp/
- 設立年
- 1939年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 38人
- 資本金
- 3,600万円
企業紹介
創業84年を迎え、2002年7月にISO9001:2000年版の認証を取得しています。インナー用、アウター用、パンスト用、レース用、靴下用、細巾用、織物用、リボン用と、カバーリング糸を使用する分野の全糸種を製造しており、8デシテックスから1880デシテックスまでのカバーリング糸を取り揃えています。
相談のきっかけ
福井県工業技術センターに「ほつれ防止織物」技術の権利化相談をされた際に、INPIT福井県知財総合支援窓口を紹介され、相談に来られました。同社から技術の権利化の話を伺いつつ、支援を続ける中で糸加工製法の数値限定による特許権の権利化の可能性があるとお話しいたしました。
支援概要
「ほつれ防止織物」製法について、窓口相談会にて専門家を重ねた結果、糸加工方法の数値限定による製法で作られた織物が、ほつれない機能を有する織物であることが判明し、特許出願をされるに至りました。また、糸加工に係る原材料提供先であり、評価試験依頼先でもある大手紡績会社との秘密保持契約書案作成の支援を行いました。
支援成果
弁理士相談を重ねた結果、自社にて特許出願をされました(発明名称;ほつれ防止織物。特願2021-213460)。
「ほつれ防止織物」はフリーカットが可能で、ほつれ止めの縫製が不要となるメリットがあり、このメリットに着目された大手紡績会社と販売ルートの開拓を支援いたしました。
企業コメント
特許出願が出来た事により、新たな市場開拓を、既存・新規顧客と共に取り組めるようになりました。特許出願内容も弊社の意向を考慮して頂いたおかげで顧客のニーズに合わせた提案が可能となり、商売の幅が広がりました。
窓口担当者コメント
同社にとって初めての特許出願であり、自社のコア技術に自信を持たれたことと思います。
更に、自社のコア技術の深化と拡充に努められることを期待しております。今後とも同社への知財面の継続的な支援を行ってまいります。
(林田昭次)
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掲載年月日:2022年4月19日