窓口支援事例
株式会社グリーンズメンテル
特許

知財で技術面の裏付け強化!独自技術による水質浄化システム

企業情報

所在地
岐阜県関市
ホームページ URL
https://www.greens-mentel.com/
設立年
2010年
業 種
製造業
従業員数
7人
資本金
500万円

企業紹介

 当社は岐阜県産の土を製造販売しています。土の地産地消を目指し、当社で製造する土はサイズ別も合わせると10種以上あります。当社では外部試験機関の評価試験を受けた安心安全の土を、公共機関や企業の緑地帯、学校のグラウンドの土や一般住宅の庭や畑土として納入しています。当社で扱う土は岐阜県産のものが主流です。採土工程では周辺環境に十分配慮し、全従業員で地域との共生を考え行動しています。

相談のきっかけ

 同社は、土とその地に生育する植物の関係について土の側面から開発を重ね、こだわりの土を水質浄化技術に応用する「GM循環型ハイブリッド水質浄化工法」を県の開発型助成金を活用して開発しました。同工法の製品化の目途が立ったことから、製品への特許活用を検討するため、岐阜県知財総合支援窓口に相談されました。

支援概要

 特許出願に向けた全般的な支援を行いました。同社では、同工法の完成後すぐに営業活動を始める計画でしたが、公にする前に特許出願を行う必要性について理解が得られ、新規性喪失の回避につながりました。また、開発製品への特許活用をイメージできるよう事例紹介を行い、発明者である社長以外の従業員の方も特許活用の理解を深めていただく支援を行いました。さらに、浄化システムの評価測定のため、公設試と連携し、技術指導を受けて開放機器を利用した評価測定を行われました。

支援成果

 特許出願完了後にホームページで製品を紹介すると、敷地内に水質浄化システムを導入し、水の流れを取り入れた庭園として整備して地域の憩いのスペースとして開放したいとの引き合いがありました。年内の完成に向け進めています。また、身近な技術相談先として公設試との繋がりが得られたことから、新たな開発に活かすため取り組まれています。

企業コメント

 当社では当然の技術と考えていたことも、さまざまな角度から質問を受けることで、独自の技術が大いに取り入れられていることに気づきました。地域との共生を考えて完成した技術でもあり、特許出願をしたことで、技術面の裏付けの強化につながっていると感じています。この技術で地域環境に配慮する企業から、地域環境に技術で貢献する企業へとステップアップにつながりました。

窓口担当者コメント

 水質浄化システムはSDGsの環境への配慮の取り組みの中から生まれた技術と聞いています。他にも、同社のこだわりの土をNGOこども食堂の畑に提供し、地域と共に野菜作物を育て、食すと言った社会貢献にも取り組まれています。今後も同社の取組を知財面から支援していきたいと考えています。 (渡辺 奈津子)

知財で技術面の裏付け強化!独自技術による水質浄化システム(124.7 KB)

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掲載年月日:2022年9月20日

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