窓口支援事例
知財戦略と営業秘密体制整備で顧客からの信頼獲得へ
企業情報
- 所在地
- 静岡県静岡市
- ホームページ URL
- https://www.microsupport.co.jp/
- 設立年
- 2006年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 11人
- 資本金
- 300万円
企業紹介
当社は分析前処理用のマイクロサンプリング機器(マイクロマニピュレーター)の設計開発・製造・販売を行っております。当社のマニピュレーターは企業や大学、研究所などで、高分子、電子デバイス、液晶、半導体、機能材料等における最先端分野での開発や品質管理で使用されています。
相談のきっかけ
同社が開発した光学顕微鏡の保護手段について相談するために、INPIT静岡県知財総合支援窓口を利用されたことがきっかけです。その後、自社の技術やノウハウ、秘密情報等の管理体制の支援を進めることになりました。
支援概要
専門家(弁理士)、特許流通アドバイザーともに開発した光学顕微鏡の技術的特徴を整理しました。また、INPITの特許情報分析活用支援事業を活用し、その分析結果をもとにさらに特許性の検討を行い、静岡市産業財産権出願事業補助金を活用して特許出願(特願2020-95498)に向けて支援を行いました。
加えて、商標も事業戦略の一つとして有効な手段であることを助言して、会社名とそのロゴの出願手続の支援を行い、商標権(商標登録第6570320号、第6570321号)を取得しました。
秘密管理の重要性を認識していただくためにINPIT知的財産戦略アドバイザーを派遣し、設計図面等の秘密情報の棚卸と整理、秘密情報の管理のルール化、情報漏洩対策についても支援しました。
支援成果
営業秘密管理規程を策定し、情報の共有化と知財戦略に基づく営業秘密管理のルール化により、管理体制が構築されました。会社全体として知財意識が高まるとともに、権利取得だけでなく、ノウハウ・営業秘密等も含めた知的財産の活用に取り組み、顧客からの信頼獲得にも繋がったと思います。
企業コメント
特許や商標など知財権取得の成果だけでなく、社内の秘密保持に関して、必要と十分を理解し管理規程を策定することが出来ました。特に社員に対する退職後の秘密保持契約のような、なかなか言い出しにくい事がスムーズに行えた事は、今回の支援のおかげです。
窓口担当者コメント
同社は、顧客ニーズに沿った製品開発を行い、業界トップシェアを占めています。今後も知財を活用した事業展開を行っていただけるよう支援していきたいと考えております。国内外における更なる事業拡大を期待します。
(宮枝 清美)
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掲載年月日:2022年9月20日