窓口支援事例
高松油脂株式会社
営業秘密・ノウハウ社内体制

知財情報の部門間共有による提案力の強化

企業情報

所在地
本社:大阪府大阪市中央区 北陸工場:石川県能美市
ホームページ URL
https://www.takamatsuyusi.co.jp/
設立年
1952年
業 種
製造業
従業員数
60人
資本金
3,300万円

企業紹介

 当社は、環境に優しい水系にこだわった乳化分散、重合技術をベースにした工業用化学品を幅広い産業分野に供給しています。特にプラスチックフィルム産業用ではPETフィルム用コーティング剤として易接着性、帯電防止性、防曇(ぼうどん)性、インクジェット印刷適性等の機能を、繊維産業用では生地への柔軟性、吸水速乾性、防汚(ぼうお)性等の機能を付与する製品を国内外の大手企業様にお届けしております。

相談のきっかけ

 中部経済産業局のハンズオン支援事業(2018年)への採択がきっかけです。同事業で、技術情報の活用により商品開発力・提案力が強化できること、技術情報は営業や経営部門とも共有すべきであることに気づき、技術情報の活用と管理について、INPIT石川県知財総合支援窓口で同社の北陸工場において支援を開始しました。

支援概要

 ハンズオン支援も担当した専門家(弁理士)より、複数の技術分野で開発・営業とベテラン・若手混在のチームを編成し、チームごとに技術情報の棚卸・仕分けを行うことを提案しました。また、定期的に開発部門と営業部門、経営部門が集まり、各チームの進捗や課題を共有する機会を設けることとし、その場に専門家(弁理士)を派遣し、取り組みの評価を行うとともに、その後の進め方を助言・アドバイスしました。

支援成果

 約1年半の取り組みを通じて技術情報の活用意識が醸成され、また、技術情報の仕分け・共有を行ったことで、情報管理規定のより実用的な運用が可能となりました。これにより、取引先からのさらなる信頼の獲得が期待できます。
 また、開示可能な情報を活用し、複数の技術資料をより提案力の高い内容へリニューアルしました。新しい技術資料は社内外で利用が進んでいます。

企業コメント

 営業と開発のスタッフ全員参加で取り組みました。今回の活動を通して「技術継承の大切さ」「世代が違えば考え方も異なるので情報共有は大切」「開示すべきか守るべきかの技術情報の境目」等、それぞれの世代において様々な気付きを得ることが出来ました。

窓口担当者コメント

 同社では、はじめに、知財情報の「管理」ではなく「戦略的活用」を目指すとしました。このことで営業や若手の方も参加しやすくなり、長期間の全社的な取り組みが実現したと思います。取り組みの継続と、商品開発力・提案力のより一層の強化を期待します。 (山岡 佳代)

知財情報の部門間共有による提案力の強化(125.4 KB)

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掲載年月日:2022年10月 6日

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