窓口支援事例
知財ミックスでコロナ禍の飲食店の力に!トングカバーの発明
企業情報
- 所在地
- 東京都品川区
- ホームページ URL
- https://dice-tokyo.co.jp/
- 設立年
- 2014年9月
- 業 種
- 技術サービス業
- 従業員数
- 5人
- 資本金
- 300万円
企業紹介
当社はサイコロ(DICE)のように”多面的でありながら1つの確立された存在感を” をコンセプトに、イベント関係の業務全般を行っております。ホスピタリティーマインドに溢れたスタッフが、食を通じて人と人とをつなげ、国際交流の場をグローバルに展開し、心を込めてお客様のビジネスや夢のお手伝いをいたします。
相談のきっかけ
コロナ禍により、衛生面に気を遣うレストランやホテルが増えたことから、同社はビュッフェ等で使用するトングを衛生的に使用する使い捨てカバーを発明され、INPIT東京都知財総合支援窓口に特許出願について相談に来られました。
支援概要
同社はこれまで特許の出願経験がなかったため、出願書類の書き方等からアドバイスし、相談者自身で出願されるに至りました。なお、コロナ禍の状況では類似商品が出回ることが想定されたので、早期審査を請求しました。同時に商標の出願についても助言し、知財ミックスにより複合的な知財支援を行いました。また、出願後のビジネス展開や協力会社とのNDA(秘密保持契約)の締結を助言しました。
さらに、同社には職務発明規程がなかったことから、同社と発明者の間で発明の譲渡契約を締結することを勧め、内容についても助言しました。
支援成果
「食品取り分け器具用衛生カバー」の特許権(特許第6951616号)と商標権「hope-th/i hope this helps」(商標登録第6369633号)を取得され、また出願直後からトングカバー(商品名:hope-th)の商品の販売を開始されました。このように特許権等の知的財産を取得したことを販売促進に活用したところ、反響が大きく、大手外資系ホテルにも採用されました。
企業コメント
今や、ホテルビュッフェで当たり前のビニール手袋では、ホテルの魅力である「ラグジュアリーで非日常的な空間」に影響し、本来必要とする現場での不足や高騰も続き多くの方が困っています。「hope-th」は、単なる感染予防対策とは異なり、ビュッフェにおける全く新しい「おもてなし」です。
窓口担当者コメント
相談者は当窓口に何度も足を運ばれ、熱心に助言を聞きながら出願し特許権を取得されました。今後も健康や衛生面から、ホテルや飲食店等にトングカバーの需要は拡大すると思われ、取得した特許権等を販売促進のツールとして活用することで、売上拡大に寄与することを期待します。
(久保 行幸)
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掲載年月日:2022年10月13日