窓口支援事例
お弔い商品を商標権及び意匠権で保護
企業情報
- 所在地
- 千葉県船橋市
- ホームページ URL
- -
- 設立年
- 2021年
- 業 種
- お弔い用品の企画販売
- 従業員数
- 1人
- 資本金
- 150万円
企業紹介
死産した赤ちゃんの棺と産着「ママと天使のためのベビーコットとベビー服」を2021年1月よりAmazon.co.jpで販売開始。2022年6月より2寸から7寸までの8サイズのオリジナル骨壺を販売。世界的に人気のリバティプリントを使用した布製品や現代的デザインの骨壺で、既存のお弔い商品と一線を画すものです。現在商標登録3件、意匠登録2件。
相談のきっかけ
同社は、死産した赤子の産着が不足、との情報を新聞で知り、赤子用葬祭具として、産着、敷布団及び折り畳み棺を開発しネット販売を開始されました。その後、自社製品転売業者の存在に気が付き、商標権や意匠権で製品保護を図ることの重要性を認識され、支援をお願いしたい、ということでINPIT千葉県知財総合支援窓口へ来訪されました。
支援概要
先ず、社名の商標出願を急ぎたいというご意向だったので、その願書作成を支援し、出願に際しては早期審査を活用されました。次に、折り畳み棺の意匠出願に関しては、新規性喪失の例外規定を適用する必要があり、また、折り畳み棺の図面作成に工夫がいること等から専門家を活用して弁理士の支援を求めることにしました。資金をできる限り製品開発に充てたいと意匠出願を保留した時期もありましたが、やはり権利取得は必須の武器である、との考えをお持ちになって出願に至りました。
支援成果
支援の後、商標及び意匠ともに無事権利が取得でき、これを追い風にして、棺と産着等は、販売開始から1年8か月で、300個を販売することができ黒字化を達成しました。また、今回の経験を通じて、知的財産権に関する知識が一層蓄積されたことも、今後の事業展開にはきっと役立つに違いないと考えられています。
企業コメント
当初、知的財産権の知識が乏しく、何が対象になるのか明確ではありませんでした。またご支援頂き初めて、意匠権の登録申請が意匠公開から1年以内でないと出来ない、ということを知りました。お陰様でタイミングを逃さず登録でき、大変有難いことだったと感じております。
窓口担当者コメント
死産した赤子に対する相談者の暖かい気持ちを強く感じると共に、願書作成、出願手順等に関する勉強熱心さにも非常に感服いたしました。今回の製品に次ぐものも検討されているということなので、引き続き支援を行っていきたいと考えています。
(坂元 祥郎)
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掲載年月日:2022年12月13日