窓口支援事例
契約面・知財面の事前準備により、安心して共同開発へ!
企業情報
- 所在地
- 広島県広島市
- ホームページ URL
- http://techno-k.net/index2.htm
- 設立年
- 2007年
- 業 種
- 技術サービス業
- 従業員数
- 4人
- 資本金
- 800万円
企業紹介
同社は、機械部品・装置の商社として創業し、ラボ用の高圧装置・計測装置等の販売において、大学や大手企業研究所との豊富なネットワークを構築してきました。現在は、豊富なネットワークを活用し、顧客が要望する種々な装置の開発も行っており、特許出願19件と知的財産の活用にも熱心なファブレス企業です。
相談のきっかけ
2021年3月同社のホームページに掲載していた「アルギン酸を用いたビーズ大径化技術」を見られた尾道市の食品メーカから柑橘液内包大径ビーズを作りたいとの要望があり、共同開発を行うことで検討を進め、2021年5月にINPIT広島県知財総合支援窓口に契約支援の相談に来られました。
支援概要
本開発における基本契約書として、秘密保持契約及び共同開発契約を交わしたいとのことで、契約書雛型の提供、修正への助言を行いました。さらに専門家(中尾文治弁護士)からも契約に当たっての注意事項などの助言を受け、納得のいく形で両契約の締結に至ることができました。
また、本開発における独自技術の権利化のため、技術の棚卸しと先行技術調査の手法などについて支援を行いました。専門家(田村善光弁理士)も活用し、ビジネスに役立つ権利確保に向けた助言などの支援を行い、共同で特許出願を行いました(特願2022-033204)。
支援成果
第三者との共同開発時の契約に関する取り組み方、さらに、特許出願する場合の先行技術調査方法や先行技術と自社技術との対比方法等を習得でき、弁理士へのきめ細かい依頼ができるようになりました。また、本装置の開発の成功により、新製品として、売り上げの向上につながると共に、顧客の信頼が得られ、2号機の受注への可能性が開けました。
企業コメント
今回の開発においては特許化及び契約面で支援して頂き、スムーズに開発を進めることができました。開発した装置は、人気商品の製造装置として順調に稼働しており、今後の進展が期待できそうです。
窓口担当者コメント
本開発では、柑橘系液含有ビーズの大径化技術がキーであり、これを当社の熱意で解決し、装置受注につなげることができました。これからも、この特許技術を活用して、他の液体含有ビーズ化装置等への展開にも取り組まれるよう期待します。
(原田昌博)
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掲載年月日:2023年3月13日