窓口支援事例
和のうつくしさ を留める「帯締め収納具」の知財権取得で商品化
企業情報
- 所在地
- 奈良県奈良市中辻町
- ホームページ URL
- https://watome.jp/
- 設立年
- 2021年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 1人
- 資本金
- -
企業紹介
着物や帯は古来からの風習に従って畳み方が決まっているのに、帯締めは縛って納めるだけという事に疑問を感じ、簡単に楽しく整理が出来る道具があったら便利で、製作すれば皆様のお役に立てると感じ、帯締めを美しく納める「帯締め収納具」と「収納箱」を開発し、2023年2月から販売を始めました。
相談のきっかけ
同社は、和服関連の便利グッズの商品化でよろず支援拠点に相談された際、商品のアイデアの権利化の可能性についてINPIT奈良県知財総合支援窓口に相談するように勧められました。
支援概要
新しい複数のアイデアは特許、実用新案、意匠の知財ミックスで守ることが可能であることを説明し出願を勧めました。権利化にあたっては、専門家(福島弁理士等)を活用し、「帯締め収納具」は拒絶査定に対する不服審判等を経て特許、実用新案の取得を支援しました(特許第7095151号、実用新案登録第3234290号)。「収納箱」は拒絶理由への中間対応を経て特許、意匠の取得を支援しました(特許第7201303号、意匠登録第1721189号)。
さらに、自社HPを作成する際にデザイン会社との著作権譲渡契約や、製造委託先との製造委託契約書の作成について助言を行いました。
支援成果
2021年7月の創業以降、特許・実用新案・意匠の権利取得を通じ商品化を支援しました。また、販路開拓の取り組みとしてよろず支援拠点との連携支援により、小規模事業持続化補助金を取得し、自社HPの立上げ、「東京キモノショー」への出展を行いました。さらに、奈良商工会議所の支援で、奈良の工芸品・地場産品の魅力を伝える特設サイト「奈良ものづくり紀行」への出品を行いました。
企業コメント
着物愛好家にとって積年の課題であった帯締め収納という新ジャンルでの商品開発にあたり、支援をいただいたことで特許、実用新案、意匠の権利を取得でき、今後の事業発展に大きく貢献していただきました。
窓口担当者コメント
開発した帯締めを美しく納める「帯締め収納具」や「収納箱」の特長や魅力を、広く認知していただき、更なる売り上げ拡大につなげるためのブランディングやマーケティングの支援を行っていきたいと思います。
(尾崎行則)
和のうつくしさ を留める「帯締め収納具」の知財権取得で商品化(132.0 KB)
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掲載年月日:2023年4月 5日