窓口支援事例
磁性異物除去マグネットの国内外展開支援
企業情報
- 所在地
- 福島県郡山市
- ホームページ URL
- https://www.jmc-japan.com/mag/
- 設立年
- 2004年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 8人
- 資本金
- 30万円
企業紹介
当社は、異物混入防止・異物除去・異物分析を行う金属異物除去のソリューションプロバイダーです。当社の異物除去マグネットは、リチウムイオン電池材料・食品・化学薬品の製造現場で活躍しております。また、異物成分分析では、異物の種類や発生状況に応じた最適な対策についても、ご提案させていただきます。
相談のきっかけ
同社は磁性異物除去マグネットバーの側面を平坦化して磁性異物の吸着性能を大幅に向上させました。同社では過去に模倣されたことがあり、また、国内および主要輸出国の中国と韓国において実効性のある権利化を図ること、および費用面の不安があったため、INPIT福島県知財総合支援窓口にご相談がありました。
支援概要
同社に対して、専門家(酒井弁理士)相談を含む模倣防止相談、特許戦略相談を行った後、国内は日本弁理士会の特許出願等復興支援制度、特許庁の震災復興早期審査制度を活用した特許の権利化を支援しました。外国は福島県外国出願助成事業を活用した中国と韓国の特許の権利化を支援しました。
事業強化に向け、専門家(二瓶弁護士)への労務管理相談、福島県よろず支援拠点(菅原コーディネーター)への補助事業活用相談、企業OB(ビズラボ四柳代表)への生産体制相談を実施しました。
支援成果
・日本弁理士会「特許出願等復興支援制度」、震災復興早期審査:特許6446631
・福島県外国出願助成事業:中国特許111699045、韓国特許102401105
・令和元年東北地方発明表彰「福島県発明協会会長賞」受賞
・工場兼事務所の開設と新規雇用によりファブレスから自社生産への移行進展。
企業コメント
・国内では指名買いが増え、中国と韓国では日系商社経由の販売が大幅に拡大しました。
・モデルチェンジにより4年間累計で1260本を販売、当社の主力製品となりました。
・生産設備導入の補助事業活用に向けて、福島県よろず支援拠点と相談を進めています。
窓口担当者コメント
同社では、製品模倣をきっかけとして目先の受注を優先する製品化戦略を改め、開発経費に知的財産経費を組み込み、競争優位性を維持する製品化戦略に変わりました。今後、ファブレスから自社生産への移行により、地方創生に貢献することを期待しています。
(鈴木 優)
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掲載年月日:2023年4月20日