窓口支援事例
新しい時代を目指したダンボール商品の知財支援
企業情報
- 所在地
- 大阪府大東市
- ホームページ URL
- https://www.keihan-shikou.com/
- 設立年
- 1981年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 12人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社が展示会にダンボール製品を出展するたびに、たくさんの人と出会い、ものづくりで人が喜ぶ顔が見えてきました。当社はこれまでの自社の歩みを活かして、ダンボール製品の特徴を活かした商品づくりにチャレンジしています。知財面では、簡易トイレの商標「@トイレ/アットトイレ」(商標登録第5907488号)などを取得することで権利の活用も図っています。
相談のきっかけ
同社が出展されていた展示会ブースをINPIT大阪府知財総合支援窓口が訪問し、知財の重要性について説明しました。その場で、開発検討中であった独自商品である簡易トイレやバーベキューセットについて、意匠出願や商標出願を勧め、それらの権利化を支援することとなりました。
支援概要
同社のダンボールの特徴(軽量、保管・収納性がよい、頑丈)を活かした簡易トイレについてはネーミングについての商標出願を3件、バーベキューセットについてはコンロの意匠出願をされ、専門家と共にそれらの権利化を支援しました(商標登録第5907488号、意匠登録第1570716号他)。
このほかにもトング、組立式舞台、段ボール製ストーブなどの意匠権や「脚軽~ル」、「御禅」など商標権を複数取得されています。
支援成果
「@トイレ」は大阪府大東市のふるさと納税返礼品となり非常用トイレとして有名になり、公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会の「JIDAデザインミュージアムセレクション vol.24 2022年」に選出されました。また、段ボール製ストレッチボード「Ashi Girl-脚軽~ル-」が複数の雑誌に掲載されたり、テレビのニュース番組等で紹介されたり、さらに小売店にて全国販売展開されています。
企業コメント
INPIT大阪府知財総合支援窓口への相談で、商品開発するにあたり、いかに知財権が大切なことかを知り、相談を繰り返すうちに、自身の意匠や商標に対する知見も深まりました。それが現在大きな資産となり、新商品を思い付いたらまず知財の可能性を考えることが商品開発のスタート地点だと思っています。
窓口担当者コメント
同社は、「新しい時代のダンボール製作をめざして」の社訓により、今後もダンボールの特徴を活かした商品開発を行い、知的財産権を有効に活用したい、とのことです。今後もINPIT大阪府知財総合支援窓口にて支援を続けていきたいと思います。
(上村 孝二)
新しい時代を目指したダンボール商品の知財支援(95.7 KB)
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掲載年月日:2023年12月 6日