窓口支援事例
伝統の刃物づくりを支える知財支援
企業情報
- 所在地
- 茨城県日立市
- ホームページ URL
- https://yoki1982.jp/
- 設立年
- 2017年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 1人
- 資本金
- -
企業紹介
当社は、レザーソムリエの資格を活かして財布やかばんなどオリジナルの革製品や貴金属製品を販売しています。より良い革製品作りのため、日本独自の技法である鍛接(軟らかい鉄と硬い鋼を重ねて打ち合わせる)を習得し、今回、刃に地元企業の鋼を、柄には加工した地元の除伐・間伐材に地元の漆を施し、天然の鹿角に草木染など自然素材を活かした高機能な工芸用刃物の開発を行いました。
相談のきっかけ
同社は、工芸用刃物の開発に伴い、ブランド化したいと考え、INPIT茨城県知財総合支援窓口に商標登録出願の相談がありました。その後、製品の上市、PRや国内外への販売促進の課題に関し、各関係機関と連携して支援を行いました。
支援概要
同社の工芸用刃物の開発、上市、拡販にあたり、各関係機関と連携して支援しました。ブランド戦略としての屋号・ロゴ商標の権利化(商標登録第6600070号、第6631267号)を支援し、他者(2社)による商標の権利侵害に対し、専門家(弁理士)の助言を得て支援しました。上市、販売拡大にあたり茨城県よろず支援拠点と連携して支援し、また、京都の伝統工芸との共同開発の支援を行いました。海外展開に関しては、いばらき中小企業グローバル推進機構の助言を得ました。
支援成果
登録した同社の屋号・ロゴ商標により、他者(2社)の商標使用を差止めすることができました。茨城県主催「2022年度いばらきデザインセレクション」にて知事選定を受賞し、東京銀座の県のアンテナショップ等にて販売を開始し、地元の新聞にその技術や製品について掲載されました。また、国内では、京都の伝統工芸と共同開発した製品を販売でき、海外展開においては、英国にも販売できました。
企業コメント
当社の工芸用刃物の開発・上市・拡販に向け、商標登録などについてINPIT茨城県知財総合支援窓口をはじめ関係機関からご尽力いただきありがとうございます。他者の商標使用を差止めることができ、ビジネスの妨げを排除することができました。また、知事選定受賞、新聞への記載、海外展開など製品の拡販につながる支援をいただき感謝しております。
窓口担当者コメント
日本古来の鍛接技法と地元の素材を活かした高機能な製品化に関し支援させていただき感動しています。次の目標のものづくりを通した地方創生や本格的な海外展開において、関連機関と連携し、知財の側面から引き続き支援を行っていきたいと思います。
(鈴木将司)
伝統の刃物づくりを支える知財支援(167.3 KB)
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掲載年月日:2024年2月 7日