窓口支援事例
付加価値の高いオリジナルキャンプ用品を守る!
企業情報
- 所在地
- 愛媛県新居浜市
- ホームページ URL
- http://www.tastem.co.jp/
- 設立年
- 1958年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 75人
- 資本金
- 4,000万円
企業紹介
当社の主たる事業は、クレーン運転室や遊具の観覧車、産業機器の部品などを製作する鉄工部と、ビルや商業施設向けのサッシや防火扉など建築資材の製造や取付を行う建築部の2本柱です。受注から設計・分解、材料切断・曲げ、溶接・組立、塗装、検査、機器据付までの一貫体制により、多品種少量・短納期対応を実現し、金属加工のトータルプロデュースを可能としております。
相談のきっかけ
同社は、これまで培った加工技術を活かして新たな分野である付加価値の高いキャンプ用品を開発し、上市しました。その後、他者の意匠権を侵害していないかどうか危惧されてINPIT愛媛県知財総合支援窓口へ相談がありました。
支援概要
最初に、専門家(弁理士)を活用して知財クリアランスについて支援しました。
次に、同社へ自社製品を意匠で権利化することを提案し、権利取得するメリット・デメリットについて説明しました。同社からも物品自体を模倣されたくないので知財化したいとの要望があったため、意匠権と商標権取得の支援を行いました(意匠登録第1743930号、商標登録第6667256号)。
その後、自社製品を展示会へ出展したところ、販売したいとのオファーがあったため、専門家(弁護士)を活用して代理店契約を支援しました。
支援成果
自社ブランド「HODO」のキャンプ用品は展示会での評判が良く、現在は10数社の国内企業と代理店契約を締結して委託販売するなど幅広く積極的に事業展開を進めており、売上は前年比150%増を達成しました。現在、上記以外のキャンプ用品に関連した知財として意匠を6件、商標を1件出願しています。
企業コメント
「70年余り、鉄に向き合い、培った技術をもっと役立てたい」、「鉄は、そして私たちの技は、もっと世界を楽しくできるはず」と信じて、これからも「HODO」キャンプ用品として高付加価値の新製品開発を行い、INPIT愛媛県知財総合支援窓口に協力いただきながら知的財産権を活用した事業展開を進めていきたいと考えています。
窓口担当者コメント
自社の技術力を活かして「確かな製品」作りをモットーにしている同社の商品は、他者には真似できない魅力があります。意匠、商標を活用した知財戦略は、事業戦略においても有効です。今後、知的財産権を活用して「HODO」ブランドの海外展開を視野に継続して支援を行います。
(小西 早苗)
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掲載年月日:2024年2月 9日