窓口支援事例
中村被服株式会社
特許商標ブランド

新社屋移転を契機に知財力強化

企業情報

所在地
山口県防府市
ホームページ URL
https://www.nhifuku.jp/
設立年
1953年
業 種
製造業
従業員数
121人
資本金
6,000万円

企業紹介

 全国には多くの幼稚園・保育園・認定こども園あるなかで、当社は製造直販体制で約4,000園のお客様に園児服をお届けしています。また、帽子、制服、体操服、かばん、エプロンなどを生産する様々な縫製技術と資材の豊富さを活かして物流に用いられる保冷ボックスの開発を開始し、この事業も今や、園児服の規模に並ぶ第二の柱へと成長を続けております。

相談のきっかけ

 同社が新製品として開発した園児用衝撃吸収帽子の特許や商標出願について、INPIT山口県知財総合支援窓口に相談がありました。また、この帽子については日本国内のみでなく、中国での展開も希望されていました。

支援概要

 特許庁の外国出願助成制度である中小企業外国出願支援事業の活用を支援し、また、海外展開についてはINPITの海外知的財産プロデューサー活用による知財リスクへの啓発を支援しました。
 また、2022年10月に同社の新社屋が完成し、移転を契機に、国内・海外の知財ケイパビリティの見直しと、INPITの知的財産戦略アドバイザー(小原荘平氏)による営業秘密管理、弁護士(谷口敦彦氏)活用による職務発明規程策定も支援しました。

支援成果

 園児用衝撃吸収帽子の国内特許(第6807090号)や、商標「まもる君」(商標登録第6286906号)を取得されました。また、企業ブランド名「麒麟児」の文字・図形商標もされました(商標登録第6554680号、第6572623号)。
 今後も定期的な知財戦略の見直しとともに、従来から実施中の社内改善提案制度の延長として職務発明規程を策定し運用されるなど、社内の開発マインドが高まっています。

企業コメント

 日本国内製造業の在り方を考えるうえで、新たな発想の縫製設計は不可欠なことです。他社との差別化になる知財の重要性は分かるものの、その費用や手続き、その後の管理の難しさがあります。
 INPIT山口県知財総合支援窓口から、タイムリーに助言をいただき、社内体制の充実に繋がっています。

窓口担当者コメント

 同社は老舗企業ながら、常に新素材や新技術開発に挑戦される社内風土があります。
 今後も、社内体制強化や定着を支援していこうと思います。 (小柳 正)

新社屋移転を契機に知財力強化(113.5 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2024年2月 9日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点