窓口支援事例
秘密情報管理規程の整備支援
企業情報
- 所在地
- 鳥取県米子市
- ホームページ URL
- http://rotor.sakura.ne.jp/
- 設立年
- 1987年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 17人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は、製紙機械部品製造を中心にした金属加工の会社です。古紙などの製紙原料の離解処理を行うパルパーを主力製品として国内外で特許取得をしており、特にパルパーの回転刃であるローターベーンの製造には優れた技術ノウハウを有しています。
相談のきっかけ
同社は、ローターベーンの製造技術ノウハウを有することから、秘密情報管理規程の整備状況をヒアリングしたところ、未整備であったことがINPIT鳥取県知財総合支援窓口での秘密情報管理支援のきっかけでした。
支援概要
2020年にINPIT知的財産戦略アドバイザー(小高AD)による秘密情報管理の周知から同社への秘密情報管理支援が始まりました。支援の中で、同社が所有する優れた技術ノウハウを鑑みると秘密情報管理規程の整備は重要な課題であることを小高ADから助言され、当窓口にて2021年に営業秘密に関するセミナーを同社に実施しました。このセミナーにより同社は秘密情報管理の意義について認識を新たにされ、2022年から秘密情報管理規程整備への取組をスタートしました。
まず、小高ADと当窓口で連携して同社にレクチャーを実施して秘密情報文書リスト作成に着手し、作業状況の聴取を含む数回の支援を経て、秘密情報管理規程が完成しました。そして、小高ADの助言に基づき就業規則を改正して秘密情報管理規程との整合性をとり、同社で本格的に秘密情報管理規程の運用を開始することができました。
支援成果
全社的な秘密情報管理規程整備への取組が、取引先である製紙会社に対する信用の維持向上と、従業員の意識改革に寄与するものとなりました。
企業コメント
当社は、製紙機械部品製造に特化したものづくり企業ですが、秘密情報管理規程運用により、顧客との取引関係における公正性や信頼性を増補することができると思います。
また、社内管理体制の構築により、従業員においても会社を守り、強くする意識が向上するものと期待しています。
窓口担当者コメント
同社は、特許、意匠、商標の知的財産権の取得はもとより、紙パルプ技術協会主催の平成27年度「佐々木賞」や平成29年度地方発明表彰「中国経済産業局長賞」の受賞歴を有し、素晴らしい技術力を有しています。今後とも秘密情報管理規程運用の見直しや知財活用の定着に向けて引き続き支援していく所存です。
(小倉 仁亮)
秘密情報管理規程の整備支援(147.3 KB)
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掲載年月日:2024年2月20日