窓口支援事例
3D刺繍ペット肉球メモリアル事業創出を支援
企業情報
- 所在地
- 奈良県橿原市
- ホームページ URL
- https://www.grandmama-nara.co.jp/
- 設立年
- 1988年
- 業 種
- 生活関連・娯楽業
- 従業員数
- 68人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は、近畿圏を中心に13店舗で洋服のリメイク・縫製直し・ファッションリフォーム事業を行っています。
新型コロナウイルス感染症の流行で売上が大幅に減少した時に、今までの「待つ商売」からお客様に「直接提案できる新規事業」を検討し、ペット(犬、猫)の肉球のメモリアル商品「3D刺繍のワッペン」を開発して、ペット事業を第2の柱として育成しています。
相談のきっかけ
同社の3D刺繍技術を活用した肉球ワッペンの知財権利化と模倣対策の相談にINPIT奈良県知財総合支援窓口に来られました。
支援概要
まず、模倣対策のため肉球ワッペンの知財権利化を支援。専門家(佐々木康弁理士)を活用し、ペットごとに肉球の形状が異なることも考慮し代表的な肉球形状で意匠出願しました(意匠登録第1745496号)。また、肉球ワッペンの名称について、ペット専門家(松本京子先生)を活用し「『わんにゃん』が最初につくと顧客の印象が良い」との助言から、「わんにゃん肉球」を商標出願しました(商願2023-074548)。
次に、飼主にとってペットの肉球は二つとない大切なもののため、「肉球データ保管サービス」をペットショップ等に提案するよう助言しました。
さらに、「肉球の3D刺繍作成システム」開発と3D刺繍機導入のため事業再構築補助金の申請を提案し、公益財団法人奈良県地域産業振興センターと連携して支援しました。
支援成果
早期の意匠登録により模倣対策ができ、肉球ワッペンの名称の商標出願も完了しました。
ペットのイベントに出店し肉球ワッペンブースを展開したところ、画像データでの注文を受け2週間で肉球ワッペンをお届けするサービスは好評で、顧客から将来性があるとの評価を受けました。また、その他のペットイベントにも続々と出店し、肉球ワッペンブースで合計36件もの注文を受けました。
企業コメント
早期に肉球ワッペンの意匠登録が完了し、事業再構築補助金の活用で肉球作成システムの完成と3D刺繍機の導入も終わり、自社サイトやSNSからの受注もスタートしました。
今後も、ペットのメモリアル事業でさらなる売上アップを目指しています。
窓口担当者コメント
肉球ワッペンの意匠登録、商品名の商標出願も完了し、ペットのメモリアル事業で新たなサービスのビジネスモデル特許出願も検討しています。第2の柱として、しっかり育成するため、引き続き知財経営の強化と知財支援を行っていきます。
(瀬野 学)
3D刺繍ペット肉球メモリアル事業創出を支援(165.2 KB)
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掲載年月日:2024年2月20日