窓口支援事例
酒造組合への商標再点検の取組支援
企業情報
- 所在地
- 宮崎県宮崎市
- ホームページ URL
- http://www.miyazaki-sake.or.jp/
- 設立年
- 2003年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 38人(組合員数)
- 資本金
- -
企業紹介
宮崎県酒造組合には38社が加入しており、その多くが本格焼酎(単式蒸留焼酎)を製造しています。
年間の出荷額は約900億円で日本一であり、「宮崎の本格焼酎」として地域団体商標登録をしています。
相談のきっかけ
同組合からINPIT宮崎県知財総合支援窓口に、組合員の商標相談に対応してほしいとの要請がありました。その際、各組合員がそれぞれ多数の商標を使用しているものの、組合員ごとに商標管理にばらつきがあることが分かりました。
支援概要
まず、酒造組合開催のセミナーにおいて、商標制度の説明に加えて、日本や中国での商標事件の実例の説明を行い、「商標再点検」の必要性を説明しました。
次に、酒造メーカーごとに「商標再点検支援」のご希望を伺って使用中の商標の登録の有無確認についてアドバイスしました。中国国内での商標に関しては、中国において特許権等を所管する中国国家知識産権局のWebサイトで検索の方法をアドバイスし、登録の状況をご確認いただきました。
支援成果
当窓口で支援した23の組合員について、国内における使用中の商標が207件、登録済みが159件、未登録が48件でした。未登録の商標については、それぞれ対応策のアドバイスを行いました。
中国国内で商標に関しては、組合自身で出願しているものが7社ある一方、6社の商標は第三者に登録されていました。
各組合員には自社商標の登録状況を把握いただき、中国国内における第三者による自社の商標登録のリスクと登録状況を理解していただきました。
企業コメント
同窓口の支援により、商標の基本的なルールや検索方法、侵害事件発生時のリスクの大きさもよく理解できました。また、中国での第三者による商標登録の実態も初めて理解でき、輸出時の商標調査や出願の大事さがよく分かりました。
窓口担当者コメント
県内の大きな産業である酒造(焼酎)は1社で多数の商標をお使いですが、専任の担当者を配置されているメーカーはまだ少なく、この取り組みで商標への認識を新たにしていただけたと思います。引き続きの支援を行いたいと思います。
(別府 賢一)
酒造組合への商標再点検の取組支援(141.6 KB)
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掲載年月日:2024年3月 6日