窓口支援事例
営業秘密管理体制の整備導入支援
企業情報
- 所在地
- 岐阜県各務原市
- ホームページ URL
- https://s-wood.jp/
- 設立年
- 1999年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 7人
- 資本金
- 100万円
企業紹介
当社は、桧や杉など日本各地の間伐材を細かい削片(ストランド)に加工した国産のストランドボードを製造しています。ストランドを接着する接着剤にもこだわることで、植物の特性を損なうことなくストランドボードに成形でき、活用する素材を広げてきたことで、様々な建築物の内装材として採用いただいています。当社は、植物資源の利用可能性を探索し続けることで、お客様とともに持続可能な社会創造を追及しています。
相談のきっかけ
岐阜県よろず支援拠点からINPIT岐阜県知財総合支援窓口の紹介を受け、共同開発プロジェクトに関する相談をされたことがきっかけです。環境への意識の高まりから、同社に桧や杉などの間伐材以外の植物資源を利用したストランドボードの開発の問合せが増えており、同社の知的財産を守りつつ、様々な植物資源を利用したストランドボードの開発、実用化の促進が求められていました。
支援概要
大学や企業との共同研究・開発が同時期に複数進行し、ストランドボードの開発や製造は同社が主体で進めているものの、契約書は相手方主導の状況でした。そのため、専門家(弁護士)を活用して契約書に関する基本的な説明を行いました。その後、中部経済産業局の知的財産経営ハンズオン支援を通じて、秘密保持契約や共同開発における契約ひな形の整備を進めました。また、一部の製品については、特許を取得されているものの、オーダーメード型の製品開発に係る情報の管理がルール化されていなかったため、INPIT知的財産戦略アドバイザーとともに営業秘密管理規程の整備のための支援を実施しました。
支援成果
共同開発における問題点の抽出と改善点を特定できたことで、外部との連携において、同社の役割分担や事業化をイメージした契約内容を検討することができるようになりました。また、営業秘密管理規程の導入、社内体制の整備が完了し、運用が始まりました。
企業コメント
経営資源に限りがある中小企業にとって、INPIT岐阜県知財総合支援窓口は知的財産について広く相談にのってもらえる心強い支援機関の一つです。営業秘密管理体制の整備では、社員教育の機会としての取組の側面もあり、一人一人が当社の強みを考え、社内で共有する機会にもなりました。
窓口担当者コメント
研究開発型企業の同社にとって、特許やノウハウなど知的財産は重要な経営資源です。時間をかけて営業秘密管理体制の整備に取り組まれたことで、同社の強みを再認識されました。環境への意識が高まる中、今後も同社の事業に知的財産の側面からサポートしていきます。
(渡辺 奈津子)
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掲載年月日:2024年3月11日