窓口支援事例
ロボット技術で職場環境を快適化
企業情報
- 所在地
- 福島県会津若松市
- ホームページ URL
- https://www.aizuk.jp/
- 設立年
- 2012年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 11人
- 資本金
- 330万円
企業紹介
当社は「会津から発するロボット文化」をテーマに設立され、人手不足と労働負担が大きい、医療・介護の現場が抱える課題をロボットで解決することを目指しています。会津の地にロボット開発の文化を根付かせ、東日本大震災で被災した福島から発信するロボットとして、常に現場の声に傾聴し、医療・介護及び災害対応へのロボット開発を続けていきます。
相談のきっかけ
同社が「介護用車椅子」、「手術医負担軽減装置」の開発に着手される中で、製品を保護する方法について、地域支援機関からの紹介により、INPIT福島県知財総合支援窓口に相談があり支援が始まりました。
支援概要
介護の現場では、ベッドからトイレや風呂へ移動する際の、施設利用者や介護職員の負担が課題であり、現場の声を丹念に傾聴し、ニーズを反映し開発した「介護用車椅子」(特許第7066249号)の特許権取得の支援を実施しました。また、医療現場では、執刀医が装着する装備品の重量負担と長時間の立ち作業となることに注目し、放射線防護服の重量軽減と移動可能な座席シートを一体化し開発した「手術医負担軽減装置」(特許第7205961号)の特許権取得の支援を実施しました。上記2件の特許権取得にあたっては、出願経費助成制度活用のため(公財)福島県産業振興センターと連携支援するとともに、派遣専門家(弁理士)を活用した支援を行いました。
支援成果
「介護用車椅子」は、介護施設への出荷が始まっており、「手術医負担軽減装置」は商品としての最終仕様の検討を行っています。知財権取得の支援は製品の上市への貢献につながりました(写真左:「介護用車椅子」、右:「手術医負担軽減装置」)。
企業コメント
開発段階での先行技術に関する助言、試作品の確認と解決手段に対する助言、弁理士による支援にいたるまで、同窓口には様々な相談に対応いただき、今後更に知財活用のための足掛かりを築くことにつながりました。今後も引き続きご支援をお願いいたします。
窓口担当者コメント
現場の声に耳を傾け、現場の課題解決に焦点を置き開発に着手し、設計完成度を試作で検証する姿に感銘しております。これらの検証作業が発明の完成度にもつながり、特許登録を後押ししております。次の開発にも支援を継続する予定です。
(桐生正人)
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掲載年月日:2024年3月29日