窓口支援事例
公正な取引による新製品の市場進出支援
企業情報
- 所在地
- 長野県長野市大字鶴賀上千歳町
- ホームページ URL
- https://sorena39.com
- 設立年
- 2021年
- 業 種
- 卸・小売業
- 従業員数
- 4人
- 資本金
- 200万円
企業紹介
当社は、輸入・企画・開発及び販売・通信販売業務・経営コンサルティング業務・古物営業法に基づく古物の売買を行っており、日用雑貨及び服飾雑貨・その他素材関連を扱っています。
時代の移り変わりが加速度的に変化してきている中で、人々が豊かで居続けるために当社にできることはなんなのかを考え、新製品開発に取り組んできました。
相談のきっかけ
長野県の特産物のりんごには、規格外で廃棄されてしまうものもたくさんあります。ジュースなどに使用した搾りかすなども含め、りんごのすべてが使われるわけではありません。同社は、りんごの廃材を活用し、地域や環境のために何かできることはないかと考え、実施や特許化の可能性を含めてINPIT長野県知財総合支援窓口へ相談されました。
支援概要
りんご廃棄物を活用した革製品の生産検討にあたり、ブランド化には独自の名称が望ましいとして、同社は商標「りんごレザー」及びマークの出願・登録を行いました(商標登録第6480386、6737922号)。その後、りんご生産者団体・りんご加工会社・革製品製造会社との取引契約を締結するにあたり、当窓口はスタートアップ企業と既存の団体や企業との取引の公平性を懸念して、不利益を予防すべく、専門家(弁護士)並びに公益財団法人長野県産業振興機構と連携して、取引条件向上のための交渉内容や方法を提案しました。
支援成果
専門家並びに公益財団法人長野県産業振興機構と連携し、複合的な支援を行った結果、①取引条件の公平化、②特許出願の共同出願への変更等がなされました。それと共に、取引先からの同社の存在感や独立性の認識を向上させることができ、公平な立場での量産化が進んでいます。
企業コメント
時代に合わせ取り入れるべきモノと、遺すべき大切なモノに、「感動」という付加価値をのせて次世代へ繋ぐことが、私どものミッションと信じております。
窓口担当者コメント
スタートアップ企業は、独自に新製品を開発しても業界での位置づけが弱く、主導権を握りにくいがために、不利な立場に立たされる場合があります。今後も、公平な立場を確保できるよう、公平な支援を行う組織と連携して、中小企業の発展に努めたいと思います。
(久保順一)
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掲載年月日:2024年3月29日