窓口支援事例
株式会社ヤクセル
意匠商標海外展開

自社出願で取得した意匠権・商標権を活用した新商品の上市

企業情報

所在地
岐阜県関市
ホームページ URL
https://www.yaxell.co.jp/index.html
設立年
1932年
業 種
製造業
従業員数
90人
資本金
4,260万円

企業紹介

 鎌倉時代から刃物のまちとして知られる岐阜県関市で1932年に創業した当社では、伝統を受け継ぐ職人の手技によって、優れた品質と美しいデザインを実現しています。熟練した匠の技と独自のデザイン哲学を融合した包丁を始め、キッチンツール、キャラクターグッズなど、毎日の暮らしに彩りを添える商品をお客様に提供しております。

相談のきっかけ

 相談者の前任者が担当していた第三者との商標権使用許諾契約に関して、その後の状況を把握したいとのことで、相談者がINPIT岐阜県知財総合窓口を訪問されたのがきっかけでした。相談者が自ら行った商標調査の結果、権利消滅していることが分かり、同社は「曜 YO-U」の商標出願を行い、無事登録を受けることができました(商標登録第6760246号)。

支援概要

 これまで同社では、特許や意匠については弁理士に依頼して、商標については相談者が担当して本人出願で行っておられました。かねてから、企画部門で開発したり、営業部門から要請されたりした新商品の意匠、商標について素早く、スムーズに権利化したいと望んでおられました。
 そこで、本人出願のメリット・デメリットを説明した上で、相談者と相談し、所属部員自らが、意匠及び商標について、先行調査から出願登録、管理まで一気通貫で行うことができるよう支援することにしました。具体的には、窓口から意匠・商標の制度概要について説明を行い、INPIT知財情報部の「J-PlatPat個別説明会・意見交換」を利用して先行調査方法及びその活用について説明しました。

支援成果

 その後、窓口派遣専門家(加藤肇先生、森徳久先生、廣江政典先生)からの助言を受けつつ、所属部員自らが、刃物、タンブラー、はさみ、カトラリーなどの新商品の意匠出願や商標出願を早期審査制度も利用して行い、当該新商品の販売を開始するに至りました。
 並行して、各所属部員は知的財産に関する最新情報の入手や知識の維持定着を目的に、各機関が実施する知財セミナーに参加され、昨今は、自社商品の海外への輸出に向けて商標国際登録について準備を進められています。
 また、海外の顧客から、当社の思いやこだわりが深い高級志向の商品だけでなく、安価でカジュアルな、いわゆるセカンドライン商品の需要もあり、新たなブランド戦略構築についても検討を行っています。

企業コメント

 御指導のおかげで、スムーズに商標を取得することができました。その後も意匠出願や特許相談などを利用させていただき、専門的なサポートに感謝しています。今後の商品開発に大いに役立っていると確信しています。

窓口担当者コメント

 相談者によると、本人出願のメリットは経済的なことだけでなく、機動性が高いことも挙げられるとのことでしたが、代理人付出願と比較した場合のデメリットを補完するためにも、窓口派遣専門家から助言を受けた上で、出願していただけたらと思っております。 (髙坂 正登)

自社出願で取得した意匠権・商標権を活用した新商品の上市(216.3 KB)

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掲載年月日:2024年10月21日

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