窓口支援事例
laccola(ラッコラ)
商標ブランド契約・法務

グルテンフリー・ヴィーガン商品のブランド戦略で事業拡大へ

企業情報

所在地
奈良県奈良市
ホームページ URL
https://laccola.wixsite.com/laccola
設立年
2020年
業 種
製造業
従業員数
5人
資本金
-

企業紹介

 当社は、小麦粉、卵、乳、白砂糖を使用せず、植物由来の材料だけでおいしくて心と体が心地よいグルテンフリー・ヴィーガンのスイーツやお菓子を手作り販売しており、カヌレが人気商品です。植物性の材料だけでどこまでおいしく楽しいものが作れるかを追求しています。

相談のきっかけ

 同社は、公益財団法人奈良県地域産業振興センターで売上拡大について相談されたときに、INPIT奈良県知財総合支援窓口を紹介され、商標出願の相談に来られました。

支援概要

 ブランドロゴマークの商標出願で専門家(老田政憲弁理士)を活用し、将来の事業展開を考慮した商品区分の検討について助言、また「laccola」のデザイン文字フォントの使用許諾についても支援し商標出願を完了しました(商願2024-083302)。
 同社は、東京の展示会で大手高級ホテルと商談し、依頼のあった商品サンプルを送ってカヌレが採用されました。その後「大和当帰(セリ科の多年草、漢方薬)」の葉っぱの粉を入れたクッキーを提案したところ、客室お菓子として採用が決定しました。ホテルとの契約の支援では、専門家(栗須直樹弁護士・坂手亜矢子弁護士)と協働し、客室お菓子の取引基本契約書作成について助言しました。また、契約書作成に当たり、紛争や不測のトラブルを予防する内容を記載しておくよう助言しました。
 さらに、ホテル側からのイレギュラーな発注の対応についての相談があり、現時点の製造能力の把握と製造能力向上についても助言しました。

支援成果

 知財や契約を意識した知財経営を実践し、その重要性が理解できました。
 また、大手高級ホテルへの客室お菓子の納入が始まり、従来店舗販売のみだった売上げにホテル納入分の売上げが加わったことで売上げが約3倍になりました。ホテルへの販路拡大やホテルとの契約においては、契約書にトラブルを予防する内容を記載するなどいろいろなリスクへ対応したため、安心して取引できました。納入した客室お菓子も好評で、今後は系列のホテルへの客室お菓子納入も期待できます。また、お店の人気商品カヌレもホテルで採用され人気になっています。

企業コメント

 ブランドの商標出願が完了し、ホテル客室お菓子のパッケージにもロゴマークが入っており、知名度アップに伴って信用にもつながりました。また、ホテルへの販路拡大と取引基本契約の検討時にいろいろなリスクへの対応や知財経営についても学ぶことができました。今後は米麹の健康食品も検討しており、知財経営を推進して更なる売上アップを目指していきます。

窓口担当者コメント

 ブランドの商標出願が完了し、ホテルへの客室お菓子納入、米麹の健康食品など事業拡大が見込まれます。引き続き知財経営の強化とブランディング支援を続けていきます。 (瀬野 学)

グルテンフリー・ヴィーガン商品のブランド戦略で事業拡大へ(133.5 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2024年11月12日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点