窓口支援事例
一般財団法人日本きのこセンター
ブランド契約・法務その他

販売会社設立に向けての支援

企業情報

所在地
鳥取県鳥取市
ホームページ URL
https://www.kinokonet.com/
設立年
2013年
業 種
その他
従業員数
16人
資本金
-

企業紹介

 当財団は、全国椎茸普及会時代を含め65年にわたり、中山間農林業の振興、きのこ産業の発展を目指し、原木椎茸等きのこ種菌の研究開発を行っております。また、菌類きのこの分類研究も行っており、その成果として千種一万株の遺伝資源を有しています。近年は、アラゲキクラゲ種菌「菌興AP1号」の開発に成功し、県内外でのきくらげ生産に大きく寄与しています。

相談のきっかけ

 同財団開発のアラゲキクラゲ種菌は多くの生産者に利用されており、鳥取県は令和3年度にきくらげの生産量第1位になりましたが、商品としての乾燥あらげきくらげは、大手の1社以外に販売先が広がらず売上げが伸び悩んでいました。そこで新規販路開拓としてBtoB並びにBtoCに向けたブランディングを支援してほしいと相談を受けました。

支援概要

 最初は直近に控えていた展示会・商談会向けの訴求力を高めるため、専門家(中村彩デザイナー)によるネーミングの支援を行いました。その後、引き合い増への対応としてHPを改修し、その際、キャッチ・画像等の考え方についても専門家支援を行いました。ブランディング支援後の商談会等の反応は良好でしたが、今後より一層の販売活動を行うために、機動力ある新会社設立に大きく方向転換されました。
 新会社設立に向け経営デザインシートの作成並びに事業計画作成のみならず、資金調達のため金融機関等への説明資料作成の支援も行いました。さらには、新会社の優位性を高めるため、同財団とのきくらげ種菌の独占的利用許諾契約の支援を行いました。新会社は、2024年7月1日に「株式会社日本きのこセンター商事」として発足しました。

支援成果

 INPIT鳥取県知財総合支援窓口による支援の結果、BtoCでは料理研究家など4名とアンバサダー契約を締結し、食べ方やレシピを紹介するなど需要の喚起活動を行いました。
 一方BtoBでは大規模な商談会等に参加し、新規として数件の取引を開始し、販促活動の幅を広げつつあります。今後の対応は新会社に移行し、販促活動を継続して更なる売上向上を目指しています。

企業コメント

 元々は菌類きのこの研究機関であるため、商品の販売等は未経験の分野であり、いろいろと行き詰まる場面も多くありました。ブランディング支援をきっかけに、専門家派遣や新会社の設立・運営に関しての様々な支援や助言指導をいただき、大変感謝しております。

窓口担当者コメント

 当初は、販路開拓の支援がスタートでしたが、その後新会社設立までご協力ができ良い経験をさせていただきました。新会社は多くの課題と多くの夢が同居していますが、まずは菌興AP1号のシェア50%達成を期待しています。 (上田 等)

販売会社設立に向けての支援(126.3 KB)

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掲載年月日:2024年11月22日

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