窓口支援事例
有限会社イヅミ
商標ブランド事業・経営

モノ売りからコト売りへの転換

企業情報

所在地
三重県鳥羽市
ホームページ URL
https://www.towelya-idumi.com/index.html
設立年
1976年
業 種
卸・小売業
従業員数
12人
資本金
600万円

企業紹介

 当社は、昭和51年に設立した鳥羽市を中心にホテル・旅館の業務用消耗品全般・客室用備品・厨房用備品の販売を業として行っている企業です。
 更に、オリジナルのタオルやユニフォーム・PBアメニティーの企画・制作も行っており、地域の宿泊施設からの信用が厚く何でも相談いただいている企業です。

相談のきっかけ

 同社は商標を所有されており、また独自の名称を使用していたため、その名称の商標出願支援や商標を契機に他の支援にもつながるのではないかと考え、INPIT三重県知財総合支援窓口が訪問したのがきっかけです。お話をしてみると、コロナの時期に重なって売上げも伸び悩んでおり、苦しい時期と感じましたが、今後の事業に対する思いをしっかりとお持ちであり、また、使い捨てに対する経営者としての葛藤と信念を垣間見ました。この事業に対する思い、葛藤、信念をしっかりと受け止め、支援を進めました。

支援概要

 まず、オリジナル商品の洗顔のネット販売についてインターネットの専門家(木曽原氏)を活用し支援をしました。
 また、独自色を出したい小規模宿泊施設に対して、長年地元で培った信用と実績を基に新たにSDGsの考えを取り入れ(使い捨てでも使い切る!!というコンセプト)、専門家を活用し「大手にはできないきめ細やかなサービスや商品を提案する」経営方針を考えることになりました。同社と鳥羽商工会議所(岩崎経営指導員)はかねてから関係があり、補助金を始めいろいろな支援を受けていたため、経営指導員に同席してもらい、連携して支援をしました。

支援成果

 専門家(藤掛弁理士)に複数回支援していただき、経営デザインシート等を用いてブランディング支援を行い、サービスの名称(商標権取得)を付け、以下の2つのビジネスプランを作成して事業を実施しているところです(商標登録第5500099号,6509653号,6671981号)。
 1.小規模宿泊施設に対する選択できるアメニティグッズの提案(&Amuse 事業)
 2.小規模で特色を持たせたい宿泊施設に対する、室内備品や室内コーディネートコンサルテーション(改善提案)を軸としたモノ売りからコト売りへの転換
 この2つの事業プランは、小回りが利く組織体制と社長の「強い思い」で実現することができました。大手の同業他社では簡単にはまねできないと分析しています。
 また、今までは鳥羽市周辺のみでの展開でしたが、全国の中で特定規模であって特定価格帯の宿泊施設に絞って販路を拡大でき、更に、いろいろ選択できるようにしてきめ細かなアメニティグッズを提供するという今までにない試みと思っています。
 事業エリアは、新規事業を展開することにより6県まで拡大し売上げ向上につながっています。またこの事業は利益率が高いため、利益増加にも大幅に貢献しております。今後全国展開を計画しており、更なる事業拡大が期待できます。

企業コメント

 INPIT三重県知財総合支援窓口の下村さんは、最初の支援のときから伴走したサポートをしてくれました。
 常に当社に合ったタイミングで欲しい情報を提供してくれたため、商標登録からネットマーケティング、経営方針や事業計画の作り方など専門家派遣による多方面のサポートをいただきました。現在、経営者の勉強会で経営指針や事業計画を作るセミナーに参加しているのですが、支援していただいたおかげで今後の経営を考える基盤ができたと、自分自身の成長を感じています。

窓口担当者コメント

 鳥羽商工会議所岩崎経営指導員との連携支援、専門家からの適切な助言、相談者の信念が重なった結果事業として形となり、その事業が会社利益にも貢献するまで成長しています。社長の「思い」が「事業」に結びついたと思います。 (下村 健次)

モノ売りからコト売りへの転換(146.4 KB)

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掲載年月日:2024年11月29日

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