窓口支援事例
権利化によるブランディング強化と新商品上市
企業情報
- 所在地
- 島根県松江市
- ホームページ URL
- https://nagae-seifun.com/
- 設立年
- 1875年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 19人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は、島根県松江市で明治8年に創業し、製粉と製菓製パン材料の卸売を中心に事業を行っています。自社製品として餅粉、上用粉、寒梅粉、だんご粉、そば粉を製造しながら、玄そばも加工しており、山陰地方を中心に、自社製品・製菓製パン材料・包装資材を、和洋菓子店・そば店・ベーカリーなどの企業・店舗へ販売しています。
相談のきっかけ
島根県主催の「島根県産品マッチング商談会」の参加企業に対してINPIT島根県知財総合支援窓口が実施した「知財セミナー」をきっかけとして、当窓口から、専門家(松本文彦弁理士)からの知見も加味した上で、同社で使用されている商標の懸念点をお伝えし、具体的な支援につながりました。
支援概要
同社の経営者に対して、商標制度を詳細に説明するとともに、当該懸念商標に関して、専門家(松本文彦/河野生吾弁理士)も活用して継続使用時の危険性についてお伝えしました。更に企業事情を考慮した納得感のある回避策を提言することで、懸念される商標の使用を中止する判断をサポートいたしました。
代替の商標候補に対しては、保護の方向性とともに取得に際する疑問点を払拭した上で、自社屋号も含めた権利化支援を推進し、最終的に7件の国内商標権(商標登録6722213~19)を取得しました。
その後、新商品(米粉を利用した「だんご」キット)の開発に関して、新たな商品名(お月見キット)のネーミング支援を行い、専門家(河野生吾弁理士)を活用しながら権利化支援(商標登録6786574)を推進しました。
支援成果
上記新商品を30年ぶりのBtoC向け商品として発売したところ、親子で月見だんごとともにパッケージも作るというコンセプトが評価され、地元経済誌並びにTV番組で取り上げられたほか、「山陰広告賞2024 パッケージ・プロダクト部門」での金賞受賞、日本マタニティフード協会の認定商品となるなど大きな反響がありました。同社の企業価値の向上(知名度並びにイメージアップ)に大きく貢献しています。
企業コメント
コロナ禍で販路拡大による売上向上を目指し、小売商品を「島根県産品マッチング商談会」に出展したことで、商標についてご連絡をいただきました。知財についてこれまで全く知識がありませんでしたので不安でしたが、専門家の方へも繋いでいただき、色々ご相談ができました。権利化に当たっては、特許庁への手続きについても丁寧に伴走していただき、無事に国内商標権を取得することができました。ご支援いただき誠にありがとうございました。
窓口担当者コメント
同社に対しては、当窓口からの声かけに素直に耳を傾けていただいたこと、またその後の真摯な対応からも風通しの良い企業風土を感じた次第です。そのような企業イメージを新商標でうまくアピールしていますので、県内企業の模範になっていただけると期待しております。今後も業績向上を目指して、関係者とともに支援してまいります。
(斎藤 俊哉)
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掲載年月日:2024年12月13日