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窓口支援事例
東洋除虫菊株式会社
特許事業・経営その他

知財情報を活用して、新商品開発!

企業情報

所在地
和歌山県和歌山市
ホームページ URL
https://www.toyo-jochugiku.com/
設立年
1962年
業 種
製造業
従業員数
8人(パート含む。)
資本金
1,200万円

企業紹介

 当社は除虫菊を有効成分の原料とする蚊取線香の発祥地である和歌山県で、創業60年を迎えた老舗企業です。蚊取線香をはじめとする殺虫剤・防虫剤(忌避剤)のほか、薬用入浴剤、入浴用化粧品、脱臭剤、除湿剤、その他家庭用品の製造販売を手掛け、お客様とコミュニケーションを図り、ニーズに合った製品作りとともにニッチ市場においても存在感を示したいと考えております。

相談のきっかけ

 同社が和歌山県工業技術センターの技術支援を受けていた関係で、連携機関としてINPIT和歌山県知財総合支援窓口を紹介され、同社への支援が開始されました。ユーザーの安全性や環境配慮志向が高まる中、市場要求に応えるため天然除虫菊エキスを有効成分とする水性スプレーの開発に着手しようとされており、開発における課題の解決手段として知財情報の有効活用という支援テーマが決定されました。

支援概要

 解決すべき大きな課題として、薬剤の乳化安定性がありました。有効成分の天然除虫菊エキスと混ざりにくい、水を溶媒とする殺虫剤の開発という初めてのチャレンジであり、乳化に関する関連技術の情報調査は必須でした。当窓口では、J-PlatPat等を駆使した網羅的な特許・学術・市場情報の検索技術を伝授しました。
 また、和歌山県工業技術センター出身で、化学分野の専門家でもある久保田弁理士の支援を開発の要所で行い、乳化剤の選定など、重要な開発指針をアドバイスしました。また、知財クリアランスや先使用権の確保など、上市後の事業実施を担保する対策に関しても久保田弁理士とともに適時、アドバイスしました。

支援成果

 支援を活用されて開発を進めた結果、最終的に十分な薬剤乳化安定性が確認でき、実害虫を使った試験でも良好な結果が得られました。また、ビジネス面に関して上市時の商流も決まりました。
 今後、ユーザーの安全性や環境配慮志向の高まりとともに需要が増大し、商流の拡大に伴い相談者の新たな主力商品として売上げの増加が期待されます。

企業コメント

 零細企業では特許の読み込みからクリアランス戦略に至るまで、全てを完結することはできません。そういったスキルが不足する上、日々の業務に追われ、十分に腰をすえて調査することは難しい状況でした。そんな中、弁理士の久保田様や窓口の小林様に様々な面で支援いただけたことで、今回のミスト開発や製品化まで至ることができたと考えております。

窓口担当者コメント

 新商品開発に知財情報の活用面から貢献させていただき、上市につながったことを大変うれしく感じております。今後とも、同社の新商品開発に協力させていただきたいと存じます。 (小林 和史)

知財情報を活用して、新商品開発!(135.8 KB)

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掲載年月日:2025年1月31日

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