窓口支援事例
食を通じた地域の活性化
企業情報
- 所在地
- 長野県長野市
- ホームページ URL
-
https://eternal-story.com/
- 設立年
- 2017年
- 業 種
- 宿泊・飲食業
- 従業員数
- 100人
- 資本金
- 2,000万円
企業紹介
当社は、長野市からの委託事業として、観光施設の有効活用による地域の再生並びに地域活性化事業を手掛けています。産官学民とも連携をとりながら再生・活性化計画を具現化し、その土地の歴史や文化、資産を尊重したエリアマネジメントを実践することを心掛けています。
相談のきっかけ
長野県地域資源開発支援センター(デザインサポートながの)が新製品のデザインに関する権利化を推奨し、INPIT長野県知財総合支援窓口を紹介されました。同窓口と知財包括連携を締結している長野県信用組合(金融機関)が関東経済産業局主催の伴走支援を推薦し、関東経済産業局と連携して対応することとなりました。
支援概要
ジビエを使用した加工食品につき、マークの商標登録についての助言を行いました。当該マークは、長野県には「鹿が駆けることができる自然環境」が存在していることや、地元産のジビエ商品であることを強調したデザインになっています。本品は、商品化され、販売が継続されています。
また、関東経済産業局の伴走支援に参加し、「道の駅中条」の主力商品かつ現地の特産品である飲食物「おぶっこ」の拡販に対するブランド戦略の方向付けを検討しました。
伴走支援終了後はブランド専門家を活用した支援を行い、「道の駅中条」の利用者のみならず一般市民に対してもアンケートを実施し、伴走支援での方向付けの具体化を行いました。その結果、食堂以外の場でもご賞味いただけるように、従来にはなかった冷凍「おぶっこ」を新規に商品化し、販売を開始しました。
支援成果
支援の結果、「山駆けるGIBIER」は商標登録となり(登録第6766632号)、順調に売上げを伸ばし、年間1,000食以上が売れています。冷凍「おぶっこ」のみでも月間数百食(最も売れない夏場(7、8月)でも月間300食)の販売を記録し、売上げとともに経営の向上につながりました。「おぶっこ」は地域の特産品であり、かつ地元住民と協力して地元産品の販売や、広場における子供向けゲームコーナー等の集客効果のあるイベントを実施しているため、対象企業のみでなく、地域の活性化にもつながっています。
企業コメント
当社は、道の駅並びに販売商品を通じて、地方創生・観光を加速する拠点としての位置付けを確立し、その地方の「ブランド価値の向上」「ブランドを利用した周辺ビジネスの活性化」「PPP(官民連携)を活用した地域活性化」を目指していますが、本件においてはそれらに着手することができ、成果を出すことができました。本件を事例として一層幅広く活動に努める所存です。
窓口担当者コメント
「おぶっこ」やジビエは特産品であるとともに、道の駅は地域の象徴でもあるため、対象企業のみでなく、地域にとっても重要かつ効果的な支援を行うことができたと認識しています。また対象企業のみでなく、連携先とも相互の信頼度が高まりました。
(久保 順一)
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掲載年月日:2025年5月14日