窓口支援事例
GoTech採択事業の推進に向けた支援
企業情報
- 所在地
- 鳥取県鳥取市
- ホームページ URL
-
https://heart-tanaka.co.jp/
- 設立年
- 1965年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 99人
- 資本金
- 4,500万円
企業紹介
当社は、半導体製造装置関連・バスバー・研磨レス刃物などの特許技術を多数保有し、マグネシウム・アルミ・銅・SUSなど難加工材の自社製造金型による精密プレス加工を得意としています。自動車向けバスバー、ミニプリンター用刃物、半導体製造装置向け製品、文具・アミューズメント機器・電子天秤など多様な用途に対応します。
相談のきっかけ
同社は、自動車メーカー向け部品を生産している関係から、営業秘密管理規程の導入を目指されていました。そこで営業秘密管理規程に詳しい知財戦略エキスパートによる支援を依頼したことをきっかけに、INPIT鳥取県知財総合支援窓口の支援が始まりました。
支援概要
上記の知財戦略エキスパート派遣は営業秘密管理規程の導入まで支援しました。この支援過程において、令和6年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業){事業テーマ(樹脂と金属の接着剤レス接合工法)}での採択に関し、申請時に提出した経営デザインシートのブラッシュアップの要請があり、専門家(岩田広幸中小企業診断士)を派遣して支援しました。
また、経営デザインシートのブラッシュアップで想定した、新たな市場や開発パートナー等の方向性について確証を得るため、IPランドスケープ支援事業を紹介し、申請から最終報告会まで知財戦略エキスパートとともに支援を行いました。その結果、想定していた方向性の確証を得ることができました。
さらに、GoTech事業における「樹脂と金属の接着剤レス接合工法」の開発過程で、専門家(下田一弘弁理士)を派遣して発明の発掘に係る支援を行いました。その結果、早期に特許出願を行うことができ、大阪・関西万博での技術PRの機会を得ることができました。高精度の金属プレス加工技術を用いることにより、接着剤が不要な金属・樹脂接合(右の写真)を、接着剤を用いた金属・樹脂接合と遜色ないレベルで提供できる技術を開発できました。
支援成果
営業秘密管理規程の整備により、顧客の信用度の向上が図れました。経営デザインシートやIPランドスケープ支援事業の活用により、事業戦略の明確化やGoTech事業に採択された事業の推進を図ることができました。その結果、当年度の会社売上げは前年度に比べて大幅に増加する見込みとなりました。
企業コメント
当社は、精密プレス加工を得意とした企業ですが、その得意な技術を活用して開発した「樹脂と金属の接着剤レス接合工法」について、特許出願するとともに、大阪・関西万博に出展してPRを行うことができました。その結果、引き合いが大幅に増加しました。さらに、営業秘密管理規程の運用により、顧客との取引関係における公正性や信頼性を高めることができました。
窓口担当者コメント
同社はGoTech事業(旧サポイン事業)に5回採択された実績がある技術力の高い会社であり、知的財産への取り組みも積極的に行われています。今後も引き続き、同社の知財活動を支援したいと思います。
(田渕 一十志)
GoTech採択事業の推進に向けた支援(130.7 KB)
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掲載年月日:2025年10月28日