窓口支援事例
函館山ロープウェイ株式会社
商標デザイン

商標権の整理と新たな出願の支援

企業情報

所在地
北海道函館市
ホームページ URL
https://334.co.jp/
設立年
1958年
業 種
運輸・観光業
従業員数
73人
資本金
6,000万円

企業紹介

 1958年に営業を開始した当社は、国際観光都市・函館を代表する企業です。観光客の皆さまに喜ばれるサービスを提供するだけでなく、日本初のコミュニティ放送局「FMいるか」も運営しており、函館市・北斗市・七飯町と防災協定を結び地域住民に向け防災情報等の地域に密着した放送を行っております。

相談のきっかけ

 函館市とINPIT北海道知財総合支援窓口が共催した「知的財産基礎セミナー」に同社が参加されたこと、また同時開催した弁理士による知財相談会に参加されたことがご相談のきっかけです。同社は長い間、知的財産を意識したことがありませんでしたが、知的財産に関するリスクを知ることで商標を意識されるようになりました。

支援概要

 商標登録の効果を認識されたことで、「函館山ロープウェイ」とコミュニティ放送局「FMいるか」のロゴマークの商標出願を行うことになりました。出願支援の中で「函館山ロープウェイ」の図形部分は他者と共有の商標権であり、同社が単独で商標登録できないことが分かりました。ロゴマークは今後も多目的に使用するため、権利関係の問題点を具体的に説明するとともに弁理士を活用して助言と解決策の提案を行いました。助言をもとに権利者と話し合った結果、共有の商標権に関して持分譲渡を受けられることになりました。
 また「FMいるか」のロゴマークの商標調査方法の支援、先行商標との類似の疑いに関しても弁理士を活用した支援を行いました。
 

支援成果

 同社は長く事業を続けながら知的財産に取り組む機会がありませんでしたが、セミナーと相談会への参加により知的財産の価値と意義に気が付かれました。「函館山ロープウェイ」の商標出願の支援の中で既存の商標権の問題が明らかになりましたが、かえって同社の知的財産権を見直す機会にもなりました。弁理士から支援を受けたことで商標権の持分譲渡の話合いや手続もスムーズに進み、出願商標の権利範囲に関しても幅広く使用できる商標を登録することができました。(商標登録第6904537号)
 登録商標は、同時に商標出願を進めた「FMいるか」(商標登録第6898157号)とともに同社のブランド保護とアピール力の向上に貢献しています。

企業コメント

 全く知識がないところからご相談に乗っていただきましたが、商標登録の大切さ、今後の進め方など、分かりやすく丁寧にご対応していただきました。
 登録されたロゴマークは、ホームページや広告媒体に自信をもって掲載することができ、当社のアピールに大きくつながっています。

窓口担当者コメント

 同社は函館の地域振興に大きく貢献してこられただけではなく、訪れる方々の心に残る思い出を提供してきました。こうして築き上げられたブランドを守り今後を見据えた支援ができたことを嬉しく思います。 (山内 陽子)

商標権の整理と新たな出願の支援(393.3 KB)

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掲載年月日:2025年11月11日

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