窓口支援事例
機能性表示食品の商標権及び特許取得支援
企業情報
- 所在地
- 香川県高松市香川町
- ホームページ URL
-
https://www.t-egg.com/index/
- 設立年
- 1968年
- 業 種
- 農林水産業
- 従業員数
- 90人
- 資本金
- 3,680万円
企業紹介
当社は、1922年4月に川東村(現高松市香川町)にて養鶏業を創業し、2022年に100年を迎えました。同年11月から、日本初の高ルテイン含有卵による機能性表示食品「あらん」の販売を開始。関東、関西、東海地方へ販売エリアを広げています。
相談のきっかけ
同社は20年以上前から目に良いと言われる成分「ルテイン」を含有する鶏卵の生産に取り組んでこられ、「ルテイン3倍卵」を製造・販売されていました。
今回、自社商品の鶏卵の付加価値を高めるため「ルテイン含有量が通常の10倍の鶏卵」を開発し、機能性表示食品を届出しようと考え、INPIT香川県知財総合支援窓口に相談されました。
支援概要
ルテインは、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれている天然色素成分で、紫外線やブルーライトなどの光から目を守り、加齢による目のぼやけやかすみを改善する栄養素として注目されています。
同社に公益財団法人かがわ産業支援財団の新機能性表示食品開発相談センターを紹介し、2021年から本格的に同センターと当窓口で連携支援を行いながら「ルテイン含有量が通常の10倍の鶏卵」の機能性表示食品の開発が開始されました。当窓口では、その卵の名称「あらん」のブランド化に向けて商標権取得の支援を行いました(商標登録第6455220号)。
2022年に同社がジェトロから輸出を勧められたため、専門家(弁理士)を活用し、海外で模倣されないよう輸出用の新たな商標権「ARAN」の取得支援を行いました(商標登録第6641107号)。その際、かがわ産業支援財団の外国出願補助金の活用を支援するとともに、輸出に当たり、国内外での模倣品を排除するため、専門家(弁理士)を活用し、「ルテイン含有量が通常の10倍の鶏卵」とその加工食材の生産方法及び鶏用飼料について、国内及び外国での特許取得の支援を行いました(特許第7686864号)。
輸出国拡大のため、2025年度にもINPIT外国出願補助金の活用を支援しました。現在、新たに「機能性表示食品の卵を使用した食品」を販売するため、新たな商品区分で商標「あらん」及び、外国用商標「ARAN」の商標権取得の支援を行い、出願中です(商願2025-035629、商願2025-035627、商願2025-035630)。
支援成果
「ルテイン含有量が通常の10倍の鶏卵」については、翌年2022年4月に、卵としては日本で初めてルテインの機能性表示食品として消費者庁に届出が受理されました。本商品は、目の健康に役立ち、光の刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)色素を増加させることが報告されているルテインが通常の鶏卵の10倍含まれている卵で、加熱すると卵黄の黄色みが通常の卵の2倍鮮やかになり料理にも適しています。
この商品の機能性表示食品や商標権、特許権を取得したことにより積極的に宣伝広告活動をすることができ、メディアでも取り上げられました。展示会やイベントにおいても信頼性が高く、商談をスムーズに進めることができ、販路拡大につながっています。スーパーや百貨店などで県内を中心に商品の取扱店舗の数を徐々に伸ばしており、海外からの引き合いもあって、香港、ドバイなどに輸出しています。
現在、新しい取り組みとして、この「ルテイン含有量が通常の10倍の卵」を使用した食品の商品開発を進めており、その第一弾としてプリンを販売しています。さらなる商品価値向上のため、このプリンを機能性表示食品とすべく商品開発に取り組んでいます。
企業コメント
同窓口には、大変お世話になっております。同窓口がなければ、ルテインを生鮮食品から摂取したいというお客様にお応えする商品は生まれなかったかもしれません。商品開発ができたことにより、企業として次の100年に向けた礎ができたのではないかと思います。ありがとうございました。
窓口担当者コメント
今回開発された商品は、機能性表示食品、商標、特許を組み合わせたことで取引先からの信頼性が高くなり、付加価値も向上しています。今後も引き続き、この商品を使用した新たな食品の商品開発を、知財の側面から支援していきたいと考えています。
(長尾 正美)
機能性表示食品の商標権及び特許取得支援(150.2 KB)
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掲載年月日:2026年1月28日