窓口支援事例
長年の開発品の特許化とノウハウ抽出支援
企業情報
- 所在地
- 秋田県北秋田市
- ホームページ URL
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- 設立年
- 2000年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 8人
- 資本金
- 300万円
企業紹介
当社は、一般家庭の金属廃棄物や農家が使い古した農機具などを回収して、産業界で重要な再生資源としての金属スクラップをリサイクルする事業を手がけている会社です。多くのリサイクル業者は、金属スクラップの焼成炉に灯油や重油などの化石燃料を使いますが、当社は石油原料に由来する廃棄タイヤを燃やすボイラーを使うことで、高温で長時間安定した性能を維持します。
相談のきっかけ
当初、金属リサイクルに欠かせない焼成炉に化石燃料を使っていましたが、熱効率が悪かったため、廃棄タイヤを燃料とする温泉用ボイラーのものを転用できないものかと20年前から取り組んできました。このボイラーの熱源を使って金属スクラップを溶融して、純度の高い再生金属に再生できないか、10年近く開発し続け様々なアイデアを創出してきました。今回、そのアイデアを整理するにあたりINPIT秋田県知財総合支援窓口から支援いただきました。
支援概要
同窓口では、競合他社に対する自社技術の優位性を保つため、特許権を取得することを提案しました。そのために、発明アイデアの特徴の明確化及びその整理について、知財専門家である熊谷繁弁理士から助言を受けつつ、特許出願に向けた支援を行いました。また、特許出願した後、取引先であるボイラー会社へ当該製品の量産化に向けて協力してもらうため、締結する契約書の骨子案の検討を支援しました。
さらに、特許出願に開示されていない、秘匿化すべき技術ノウハウについても、文書化して営業秘密として管理する方法を支援しました。
さらに、海外特許出願のための補助金申請の手続支援を行いました。
支援成果
特許出願してからわずか約3か月の短い期間で権利化(特許第7555554号)することができました。この特許取得のことが地方新聞だけでなく日本経済新聞ほか全国紙にも取り上げられ、この記事をみた大手商社から取引したいとの申出がありました。また、特許取得したことにより、金融機関からの新製品のための融資の話を有利に進めることができました。また、技術ノウハウを文書化・管理することにより、製品化へ向けた設計仕様を明確にでき、製品の量産へ向けた実現性がより確実なものとなりました。また、海外特許出願における補助金申請が採択されたことで、海外展開も視野に入れた事業計画の策定へとつながりました。
企業コメント
地方のリサイクル業者として、長年に培ってきた独自技術を用いて新たな発明品を市場へ上市するのが夢でした。その実現のための一歩が特許権を取得することで前進したものと考えます。
同窓口の支援を引き続きいただきながら、関係者の協力を得て、地域経済の向上に資するように努めて参りたいと思います。
窓口担当者コメント
いわゆるオープン&クローズ戦略の成功した一例と考えます。長年、コツコツと独自技術を育んできた成果物が特許権を取得するという結果で証明されています。
まだ製品の実現のためのハードルがありますが、引き続き知財総合支援窓口として伴走型支援を続けて参ります。
(仁平 洋一)
長年の開発品の特許化とノウハウ抽出支援(226.0 KB)
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掲載年月日:2026年3月 6日