窓口支援事例
地域活性化共創プロジェクトの知財出願と知財契約の支援
企業情報
- 所在地
- 大阪府大阪市
- ホームページ URL
-
https://yamaoka-metal-mold.com/
- 設立年
- 1929年
- 業 種
- 製造業
- 従業員数
- 5人
- 資本金
- 1,000万円
企業紹介
当社は、大正12年に眼鏡用金型の製作に成功して以来、眼鏡金型一筋に研究開発を重ねてまいりました。眼鏡フレームは、三次元の複雑な自由曲面の集合体であり、高度な精度と加工技術が求められます。当社は、変形したパーティングラインを有する金型加工技術を長年にわたり蓄積し、独自のノウハウを磨いてきました。
今後も、世界の眼鏡業界に通用する高品質な金型を創造・製作し続けることを目標に、技術の研鑽と挑戦を続けてまいります。
相談のきっかけ
共創プロジェクト(生野ものづくりタウン事業)は、大阪市生野区内のものづくり企業とクリエイターをマッチングし、新商品・新規事業の創出を通じて地域活性化を図ることを目的としています。
2024年度の本共創プロジェクトにおいて、同社が応募したプロダクトアイデアであるアクセサリートレイ「Oase(オアーゼ)」が採択されました。これを受け、同製品に関する知的財産権の出願及びデザイン契約の整備について、INPIT大阪府知財総合支援窓口に支援要請がありました。
支援概要
地域活性化を目指す共創プロジェクトにおいて、以下の支援を実施しました。
(1)意匠権取得支援
意匠の専門家を派遣し、新規性喪失の例外規定を適用した意匠出願について助言した結果、権利化(意匠登録第1819299号)を実現しました。
(2)デザイン契約支援
同社とクリエイターとの間で締結するデザイン契約について、権利帰属や利用範囲等の整理を行い、契約内容の整備を支援しました。
(3)ブランド構築・商標出願支援
「金型から価値を生み出す/価値を具現化するブランド」という意図を込めた独自ブランド「molmena(モルメナ)」のブランド構築を支援するとともに、商標出願(商標登録第6857195号)に関して助言を行いました。
本共創プロジェクトで採択されたアクセサリートレイ「Oase(オアーゼ)」は、大小様々な凹凸を施したトレイで、ネックレスやピアスが絡まず、美しく収まるよう設計されています。無造作に置くだけで自然と位置が決まり、忙しい朝でも効率よく選べるのが魅力です。
指輪部分は計算された凸部がしっかり受け止め、サイズを問わず安定して収められます。ブレスレットも散らからずに置けるため、飾るような感覚で収納可能です。
創業100年の歴史を有する同社が、トレイ「Oase」の製造を担っています。同社は、眼鏡フレーム製造で培った精密な金型技術を強みとしており、その技術力を生かした有機的で滑らかな曲線美が製品の特長となっています。
「Oase」は、大小さまざまな凹凸を施したトレイ構造により、ネックレスやピアスが絡まず美しく収まるよう設計されています。無造作に置くだけで自然と位置が定まり、忙しい朝でも効率よく選べる実用性と美観を兼ね備えた製品です。アクセサリー収納に課題を感じているユーザーに対して、高い付加価値を提供するプロダクトといえます。
支援成果
販売・上市については、クラウドファンディングプラットフォームにおいて、2025年8月~10月の期間で出品を実施しました。現在はECショップ上の「molmena」ブランドとして販売を継続しており、2026年2月開催予定の展示会出展に向けた準備を進めています。
企業コメント
本プロジェクトを通じて、製品デザインだけでなく、意匠権・契約・ブランドまで一貫して支援いただいたことで、自社技術の価値を改めて整理することができました。また、金型技術を“価値として見せる”大きな一歩となりました。
窓口担当者コメント
本共創プロジェクトでは、製品開発にとどまらず、意匠権の確保、クリエイターとの契約整理、更にブランド構築までを一体的に支援しました。特に「molmena」のブランド化は、金型技術の価値を可視化する好事例と考えています。
(大野 健造)
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掲載年月日:2026年3月17日