外国出願支援事業の活用

企業情報

所在地

福岡県福岡市博多区上牟田3-9-7

ホームページ URL

https://kenki-corporation.jp

設立年

1972年

業 種

荷役、水処理、空調、配管、省力化機械等の関連機器販売

従業員数

6人

資本金

1,000万円

企業概要

　昭和39年3月（1964年）に輸送機械の設計・製作・販売を行う森山製作所として創業しました。創業から8年後の昭和47年12月に省力化機器さらには産業機械機器全般の設計・製作へと業務を拡大した株式会社森山工作所を設立しました。続いて昭和48年1月に株式会社森山工作所の販売部門を独立させ、研機工業有限会社を設立しました。研機工業有限会社は、平成6年7月に研機株式会社へ社名を変更し、現在に至っています。
　当社は創業以来、「ものづくりを通して、顧客の皆様の幸せづくり」に役立つことを目指しています。

自社の強み

　技術開発の促進により今では、日本の特許を含め米国、台湾、フランス、カナダ、ドイツ、イギリス、スイス８ヵ国の特許権を取得しています。
　またフランスのETIA社の日本代理店として熱分解装置「Biogreen」を販売しています。（国内販売実績２台）

一押し商品

スクリュー式乾燥機「KENKI DRYER」

　１台で木材固形物から付着性の高い汚泥まで確実に乾燥します。
　小型で安価な乾燥機です。乾燥機内で粉砕、撹拌、熱風、間接乾燥を同時に行い、小型ながら確実に乾燥します。
　熱源は余剰蒸気が使用可能な低圧飽和蒸気です。
　この装置は、現在までに13台の製造販売実績があります。

知財総合支援窓口活用の概要（記：窓口担当者）

窓口活用のきっかけ

　同社については、「バイオマス乾燥ボイラーシステム」の特許技術導入の際に、ライセンサーの紹介、折衝、契約締結の支援をさせていただいたことがありました。その後、付着性の高い汚泥などの搬送に強い、二軸のスクリューコンベアを開発され、特許出願も行っていました。このスクリューコンベアは、業界で高い評価を得ており、海外からも商品の照会や見積もり請求が来るようになったことで、窓口に相談に来られました。

最初の相談概要

　国内では特許出願をしていますが、商品を海外に展開するとなると、海外での知的財産権が必要です。しかし海外での特許権取得には相当な費用が必要になります。このようなときに福岡県知財総合支援窓口の「外国出願支援事業」の公募案内をご覧になり、相談に来られました。

その後の相談概要

　外国への出願については、多額の費用がかかることから、権利取得を目指す国を選定することが重要な課題となります。また、申請書類には、権利取得を希望する国での事業計画を記載する必要があります。そこで、現時点で代理店などの販路が明確になっている国、現時点では具体化できていないが将来販路の拡大が期待される国、と言ったように事業化の観点から整理することにしました。その結果、各国での代理店が具体化している韓国、中国、台湾への出願支援を申請することになりました。

窓口を活用して変わったところ

　同社では、特許技術の導入、自社の特許出願等を経験され、知的財産権の重要性については十分認識されていました。もちろん日本国内での権利取得と共に、海外での権利取得も希望されてはいたのですが、その費用の点から躊躇されていました。今回の外国出願支援事業での採択により希望していた海外での権利取得が実現できそうです。今後は、顧客に喜んでもらえる製品を提供する「研機株式会社」の会社名を海外でも通用するブランドとして育てていくことを目指しておられます。

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企業からのメッセージ

　当社は搬送用をはじめ各種の機械機器を設計・製造・販売しています。しかし機械機器は分解可能であり、苦労して開発した技術であっても、その内部構造は全て開示されることになります。そのため「費用をかけて権利を取得しても無駄」という声を聞きます。しかし権利がなければ「自由に真似してください」という状態になります。自らの技術を守るためには権利取得が必要であり、その第一歩として各地の知財総合支援窓口に相談することは、非常に有効だと思います。

窓口担当者から一言

外国出願支援事業の活用(1.9 MB)

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掲載年月日：2015年12月21日

更新年月日：2020年3月23日