弊社の事業は、臨床現場で働く医療従事者が必要とする医学情報の循環や医療現場の活性化を促進することを目的とし、以下のような事業を進めています。
■コンサルティング:スポーツ疾患(整形外科疾患)のリハビリテーションの立ち上げ支援、理学療法士教育、研究支援など
■セミナー:全国各地におけるセミナーや研修会等の開催支援
■プロダクト:医療器具・治療方法・サービスについての調査・研究・臨床現場への推薦・販売促進
■IT ソリューション:インターネット技術を用いた情報発信支援、各種業務・雑務の効率化支援
代表の蒲田和芳(広島国際大学教授)はアトランタ/シドニーオリンピックに JOC 本部医務班として帯同する等、多くのトップアスリートの治療に携わった経験を持ちます。
足や膝、骨盤など全身の関節の歪みのメカニズムを科学的に分析し、その解消法や予防法の開発を進めております。
そして、歪み改善のための商品として、『リアライン』という自社ブランドを開発・販売致しました。(株)GLAB は“体の歪みを科学する”をテーマに、整形外科やリハビリテーションに関する研究や商品開発を通じて、広く人類の健康増進に貢献します。
リアライン・コアは骨盤と胸郭に装着し姿勢矯正下での筋肉運動を行うための運動補助具です。本体前面のラチェットを操作する事でベルトが締まり、前後から各部位を圧迫します。
その状態から約10 分の簡単な運動(足踏み、歩行、スクワット等)を行うことで、骨盤と胸郭を左右対称に安定させ、姿勢改善、脊椎の可動域向上等の効果を得る事ができます。
2013 年 6 月の発売より、スポーツ選手のトレーニングやリハビリの補助として、また出産後の女性の骨盤コンディショニング用として等、幅広く事例を集めております。
知財窓口より県中小センター医工連携担当およびくれ産業振興センターに、新規支援先の掘り起こし活動の一環として知財に関連する課題をもっていると思われる支援先企業への帯同を依頼した際に、同社の紹介を得ました。
同社が開発し試作品を完成させたリハビリ補助具の製品化に向けて、広島県の医工連携補助金のための定期的な関係者会議に同席し、当該製品に係る特許出願が必要となるという一般的な助言を行ないました。その後、試作品の精度を高める観点から、デザイン専門家の派遣によるセカンドオピニオンを求めることを提案しました。
デザイン専門家より、試作品完成度の確認とともに、リスクを考慮し設計から金型製造まで 1 社への委託を提案しました。
さらに、デザイン面からの法的保護のため意匠に強い弁理士による意匠出願や海外出願の支援、国内外の契約や製造物責任に関する弁護士による助言、さらにベンチャー育成基金という融資制度の活用提案を行ないました。
過去に出願経験はあったが、適切なタイミングで知財に関するスケジュールやタスクを意識しながら様々な提案や支援施策の紹介を得たことで、順調な新製品開発ができました。
知財については、出願や学会発表などタイミングが重要となることが多いのですが、手遅れになる前に相談ができたことで安心感をもって事業を進めることができました。
スタートアップ企業の場合、社長のみといった少人数で開発中心に事業が進んでいるため、知財を含めた開発を取り巻く事項について支援や助言が得られることは非常にありがたいと感じています。
また次の製品開発にも取り組みたいと考えており、引き続きのご支援をお願いしたい。
知財総合支援窓口だけではなく、各産業支援機関と連携したことで、資金面のバックアップや企業連携および開発~製品化の各段階における適切な知財保護と、新商品開発の総合的な支援をすることができたと考えます。
今後、海外展開も見据え、さらなる発展のお手伝いをさせていただきたいと思います。
(柳下 加寿子)
運動補助具の開発(221.5 KB)
掲載年月日:2013年12月26日
更新年月日:2019年8月 7日